4254.0516の日記

2005年09月26日(月) 金沢・食い倒れ旅行記(その4)。


 目覚ましのぶるぶるではっとすると、友人は既にいなかった。
 きっと、風呂にでも行ったのだろうと思う。

 昨日の日本酒が効いたのか、疲れが溜まっているのか、目覚めが悪い。
 朝食の時間に合わせてようやっと身体を起こし、着替えていると、友人が
 戻ってくる。
 今回の旅は、学会でも他の人と交わらず、友人Tとふたりで羽根を伸ばして
 過ごした。
 つくづく個人行動なふたりだった。


 朝から、どっさりとおいしいものが出てきて、温泉卵好きのわたしは、非常に
 満足する。
 昨日から、鬼のように“愛・地球博”と“速水もこみち”のニュースを見ている。
 今朝もTVは、それらを伝える。
 配膳をしにきたおばさんが、わたしたちの酒の量にびっくりしていた。
 子どものようなふたりが、日本酒・ビールと空けていたからだろう…。


 準備を整えて、少し早めに宿を出る。
 金沢の市街に戻って、少しだけ観光をして、楽しかった旅に別れを告げるためだ。

 チェックアウトの時には、まんまとカーディガンを忘れそうになる。
 何枚カーディガン、失くしたことか…。
 傍らでは、友人Tとおばさんが親しげに話をしている。
 そういう『余裕』みたいなものを、田舎に来ると感じる。


 金沢市街から30分ほどなのに、びっくりするほどのどかで朗らかな空気が
 漂う道を行く。
 緑が濃くて、空が高い。

 PCもなくて、携帯からも余計な情報がないこの地では、時間の流れ方すら
 違っている。
 ちょっと誰かに話しかけてみよう、とか。
 知らない人に聞いてみよう、とか。
 そういうちょっとした余裕が生まれる。
 家に帰れば、そういう人は『ちょっと変な人』。
 そういうきゅうきゅうとした感じが、ちょっと悲しい。


 金沢市街に戻り、“兼六園”・“金沢城公園”を見て回る。
 空気は秋のからりとした暖かさ。
 たくさんの人がバスで見学に来ていた。
 どうすごいのか、どういいのかはわからなかったけれど、身体の中に溜まった
 窮屈な感情が、そこここに開放されるようなゆるやかな時間。
 緑を身体に吸い込んだ。

 公園で見たトンボは、根こそぎ交尾中だった。

 lunchを食べに再び“21世紀美術館”へ。
 …と、休館。


 えええーーーーー!!!


 あぶないあぶない。
 見といて良かった。
 勿体つけて残しておいて、休館だったら帰るに帰れなかった。
 今回の目的は、間違いなく“21世紀美術館”を見るためにあった。

 仕方がないので、片町の方まで移動して、ふらふらと見て回る。
 と、秋の味覚たっぷりのlunchを発見!
 友人とすぐに意気投合し、そのお店に入る。
 鮭・きのこ・栗入りのホイル焼き。
 レンコンのスープ(だったかな???)。
 炊き込みピラフ。
 金沢らしくはないけれど、秋らしくて、最後のlunchに大満足。

 少しまじめに色んな話をしてみたりした。

 時間も昼をとうに回り、そそくさとお土産を探しに行く。
 ・三作煎餅。
 ・麩。
 ・天狗舞。
 の、3品を購入。


 そして、3日間てこずらされた金沢の道を、IC方向に向かって走る。
 最後の最後までよくわからなかった。
 道勘のいいわたしには、珍しい。


 高速に乗ってからは、ぽつりぽつりと色々なことを話す。
 同業で、認知的にはかなり近いものを持っているわたしたちは、寛いで話せる
 ふたり。
 これからの仕事のことや、極めるべき方向について。
 日々の生活について。
 結婚を含めた恋愛について。
 ぼんやり棘のないTだけれど、生き方にはかなりの熱を持っている。
 きっとみんなは合わないふたりだと思っているだろうけど、ここの所一緒に
 いて、わたしは手ごたえを感じている。

 6時間ほどの道も、飽きることなくいろいろと話し続け、色んな音楽を聴いて、
 途中のSAで色々と食べながら帰る。
 このまま食べ続けたら、どうなることだろうか、と言い合う。
 やっぱりひとりの道より、Tが一緒のほうがずっといい。
 返す返す、行きの道は間違いだったと思う…。


 地元のICで降りて、すべてのお金の清算をして、ファミレスで粗食を食べる。
 帰ってきた。
 地元に。
 現実に。

 この旅の中で少しずつ感じていた危惧を、Tのほうからも打ち明けられる。
 やっぱりね、と思った。
 少しずつ吐き出されたかけらを集めてみると、そうなるか、という感じ。
 わたしが誰にも言えなくて、賛同もされないだろうことを、Tが思っていたこと
 がわかって少しほっとする。
 でも、そうならないよう、うまく行ってくれることを祈る。
 そして、Tにもそう伝える。


 いい街だったなぁ。
 金沢。
 学会がなければ、もっと良かった…。
 (この旅の中で繰り返されたフレーズ。)


 <イチモンイットウ>
 トイ:金沢旅行で一番おいしかったもの。
 コタエ:お寿司の大トロ、うに。
     (夢のようにおいしかった★)


 ♪BGM/J-WAVE

  


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