目覚めると、布団の中が夢のような気持ち良さだった。 温かくて、柔らかくて、このまま眠り続けられたらどんなにしあわせだろうかと 思った。
…が、そういうわけにもいかず、低血圧ばりばりの中を目覚める。
私は、人が人の存在を意識していない時の姿をものすごく信用する性質だ。
どんなに愛想よく振舞っていても。 受け入れているかのように笑顔を見せても。 そこに一貫性がなければ、取り繕っていることはすぐわかる。
ふと人の存在を忘れた瞬間。 どういうわけか、私はそういう場面に遭遇する。 見逃したいけれど、目に飛び込んでくる。 普段割を食っている人の、素晴らしい面に出会える。
だから、私は躊躇をしない行動をする人に惹かれる。
目の前の人がハンカチを落としたら、さっと拾える人。 電車の中で妊婦さんやお年寄りが現われたら、いつの間にか席を立てる人。 そこに躊躇がない人。 目に入った瞬間に、行動できる人。
育ちのよさ。 心持ちの率直さ。 そういう人に憧れる。
宙ぶらりんのまま2日が過ぎた…。
きっとそういうことだろう。 確信は深まる。 きっとびっくりして、慌てて、まずいなと思っていることだろう。 嫌な気持ちにもなっているかもしれない。
でも仕方ない。 私だってこうするしかなかった…。
時間というのはつくづく便利なもので、答えを出されたわけでもないのに、空白が できればできるほど、諦める準備ができる。 だんだんこころの殻ができていく。
でもちょっとがっかり。 返事くらいくれてもいい。 そういう人だったことが。
私が彼に与えた混乱の余波は、所詮私には理解できないだろうし、当事者である 私には、言えることと言えないことがある。 私がこれまで目にしてきたものだって、確かにそこにあったものだ。 それは信じたい。
だから、彼を悪く思うことができない…。
そういう波に動かされながら、表面的には何も無かったように、いつも通り仕事を している自分を思うと、少し切なくなる。 そして、そういう大人っぽさに、何だかうれしくなる。
才能だけを愛そう。 それだけは許して欲しい。
生理が終わったばかりだというのに、胸がぱんぱんに張っている。 女性ホルモンが放出されているからだろうか。 痛いから何とかおさまって欲しい。
こういう時に限って、同行者が見つからない。 4〜5人に聞き回ったけど、みんなハズレた。 このタイミングでCP試験というのも痛い。
こういう運命なのかな…。
もう少し日にちがあるから、黙って考えよう。 後悔のないように、素直に自分の想いを聴き取ろう。
でも、この状況の中ひとりで行くのは、あまりにもつら過ぎるなぁ…。
♪BGM/SUPER BUTTER DOG 『サヨナラCOLOR』
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