4254.0516の日記

2004年09月22日(水) どきどきは恥ずかしい。


 今月に入ってから、仕事が少ない。
 定時に帰れる毎日。


 お昼頃mailが入る。


 あまりにも久し振りの彼だった…。


 あれから連絡がなくて。
 でも今日のmailには、しっかりと几帳面に、でもかなりタイミングを外して、そのこと
 への返事も書かれていた。
 急遽決まった、今夜のliveのお誘いも添えられていた。

 どうしようか含みを持たせた返事を返す。
 まぁ、でも、本当に仕事が入るかもしれないし。

 だけど、私の気持ちは終業時間へと向かっていた。
 固く決まっていた。
 早く終われ、早く終われ、そう思っていた。

 私の希望通りというか、当たり前にというか、定時過ぎには仕事のメドが立つ。
 そのまま家に着替えに帰る。
 途中ひどい雨が降ってきて、このままこの勢いで振り続けたら断念しようかと思うほど
 のひどい雨。


 びしょぬれに濡れた犬が、途方に暮れたような顔をしていた…。


 数日前に買ったニットのワンピースに、毎秋、この時期に大活躍するルーズな
 カーディガンを羽織って出かける。
 完全な夜遊び着。
 うれしくてわくわくする。


 私の道感覚はと言うべきか、彼への電波と言うべきか、はかなりの信頼度で、
 入り組んだ道から普通の住宅街に差し掛かるようなその会場をいっぺんで見つける
 ことができた。
 お洒落でこじんまりとした会場。

 今日はマンゴヤンオレンジがない。
 飲みやすいカクテルを選んでHallへ行こうとすると、既に彼が謳っていた。

 いつも通りの、いつもの選曲にほっとする。
 新曲もいいけれど、聴き慣れた、耳慣れた曲たちもいとおしい。


 最後の最後にやったインコの唄。
 私には焼き鳥にしか思えなかった…。


 明日は休みだし、どんどんお酒を飲みたくなってしまい、ひとりちびりちびりとやり
 ながら、対バンの人の曲を聴く。
 でも、彼の曲、歌、魂に触れてしまうと、他のどんな演奏もかすんでしまう。
 才能の泉にはかなわない。


 Hallに人っ子ひとりいなくなったので、外に出ると、女と話している彼の姿。
 遠慮がちに視線を避けようとしたのだけれど、すぐさまこちらへやってくる彼の姿。
 その時ちらりとその女の姿を見てしまう自分の姿が嫌だった。

 一番に聞いたことは「あの唄は焼き鳥なんですか?」
 でも、バカにするでもなく、心から大事なこととでもいうように、答えてくれる彼。
 私からその質問が出ることを予期していたように見えるほどだった。

 満足したので帰ろうと思ったら、最後までいるのかどうかを散々確認されたため、
 それを振り切って帰ることもないと思い、もう1杯お酒を楽しむことにする。

 ソファに座ってカルーアを飲んでいたら、彼が慌てて入ってくる。
 そして携帯が壊れたとおろおろしていた。
 彼は携帯運がない。
 そして携帯を、今時の人らしくない使い方をする。
 私に似ている。
 そこが好ましい。

 何に対してなのか、ひどく申し訳なさそうにして、彼は帰っていった。
 何度も何度も謝って。
 そして、少し言い訳をして。
 楽しい会話と、月を大和言葉で思い出したりした。

 「ありがとうございました」。
 彼の存在がなくなったとほっとしてソファに座っていた私に向かって、ドアのところで
 大声で言った彼。
 何だか恋っぽくてどきっとした。
 そしてひとりで赤面した。

 ふらふらと楽しくなりながら帰る。
 恋はうれしい。
 どきどきは恥ずかしい。


 ♪BGM/山崎まさよし AL.『ステレオ』


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