ようやく仕事モードになってきた。
休みの間、永遠に続いて欲しいと思った自由な時間。 でも、不思議と仕事に行くと、そういうもんでもないな、と思わされる。 背筋を伸ばして、しゃんと歩いている自分に気がつく。
今日はたまっていた自分の仕事を片付けることが出来た。 いつもは自分の仕事に辿りつくまでで一苦労。 今日は自分のために仕事が出来た。 すっきり。
今日は、2年間見てきた家庭教師の子の最後の授業。
本当は7月までという話だったのが、夏休みまでという話になった。 今後もテストとかで見ることがあるかもしれない。 でも、とりあえず今日は区切りの日。
初めて彼女の家に行ったのは2年前の12/23。 どんな服で尋ねて行ったかも覚えている。 年末の差し迫った日に始めて授業をやって以来、今日まで教えてきた。
本当に要求も、報告も少ない子で、最初は自分のことすら自分で決められなかった。 「今日は何をしようか?」という質問に30分以上考え続けたこともあった。 成績は伸びたけれど、それ以外の変化が何もなくて、本当に苦しんだ。 私が行っていることの意味を見いだせなくて、いつもいつも悩んでいた。 ひとりの人と付き合っていくというつらさと苦しさを、生で味わい続けた2年間だった。
結局、そういうところが私の弱さだったりもしたと思う。
彼女に会って教えられたことは計り知れない。 実は私のほうが教えられ続けていたのかもしれない。
どんなことが好きなのか、も。 どんなことで悩んでいるのか、も。 どんな生活をしているのか、も。 何も話してはくれなかった。 彼女について知っていることは少ない。 でも、知っていることが全てじゃない。 その場で、一緒にいることが大切なこともある、そう教えてくれた気がする。
いつものように、何も変わらず英語を訳した。 最後なんて信じられないくらいだった。 最後に渡した私からの大学合格祝いと彼女(のお母さん)からもらったお礼の品が、 最後っぽさを表していた。
「○と△、どちらの方法で今日は進めようか?」という問いに、間髪入れず答えられた 彼女を見て、私の仕事は終わったなぁと驚きながらも感激した。
通い慣れたその道を車で走っていたら、何となく悲しさが込み上げてきた。 もう来ることもないんだなぁ、と。 色んなことがあったなぁ。 ほっとした。 泣きたいのに、何だか涙が出てこなかった。
だらしなくて、自分の都合でお休みしたり、数ヶ月のブランクが空いてしまうことも あった。 部屋に入ったら彼女が大声で歌っていて、気まずい思いをしたこともある。 決して楽しかったとは言えない。 全然面白くなくて、暗く重く通った時もあった。 でも、そのことが大切だったんだなぁと今は思う。
彼女のことをとても好きになった。
食い扶持がなくて少し苦労はするかもしれないけれど、しばらくは休んでのんびり しようかと思う。 まだ、ひとり生徒を抱えているし。
♪BGM/single MD
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