梅雨の晴れ間に、1500�辰�5分一桁へと向けて疾走する肉体の躍動感
慣れた肉体の灼熱、呼吸を心臓の真上から臍の下へと意図的に移動
その真空ができたことで、身体が末端の四肢が一気に真空を埋めようと収縮しようとする
痙攣
四肢の痙攣、同時にゾワゾワとした肉体的危機信号が痺れさせる
それでもペースは落とさない
それでも汗の激しく降り注ぐ目蓋を閉じていく
狭まる視界、半眼の闇が、死体の闇夜が、肉体の危機信号をさらに増大させる
創めてやっとあふれ出す胆汁の滓物(おりもの)
日常生活で内側に溜めた吐瀉物(としゃぶつ)の重なりで腐り続けてきたものたち
無知であり、そして雄弁な口、自己正当化、自己顕示、私は人と違うようになりたい、というのにどうして格好で我慢するのか、どうして商品経済で販売されているものから選ぼうとするのか、どうして肉親や友人の話をするのか、どうして異界に飛び込まないのか、どうして
膀胱の下から強烈な吐気が真空へと流れ込んでくる
2時間前の炭水化物がなくなっている胃を吹き上がり、そのまま食べ物と空気しか通さない食道を遡(さかのぼ)り、下呂よりも穢れた滓物が飛び出していった
左右の非対称な鼻腔にねっとりとヨーグルト状に塗りつけられて、だらだらと鼻下に涎ていく
若いということか、いや同年代とは違う
幼いということか、いや同時代とは異なる
拙いということか、いや同世代とは差異など
敏いということか、いやそれならばいいのだ
嘔吐が繰り返される
げぇぇ ゲェエ ぐぇええ
口腔からも鼻腔からも涎ていくさまは、まるで下呂人形のような
両脇を閉めて肘を90度に意識して、大きく前後に振り出す
まるでロボットになったかのように正確に前後に大きく
4分40秒台を目指すスピードへと加速していく
肉体の煉動で透明の吐瀉物を蒸発させるように
三日月の闇夜には逃走しかないようなそんな気分に
あらゆる日常世界の吐瀉物を吐き出して、私はまた機械に戻れるのだ