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「 女神セドナ 」
2008年04月15日(火)


 こうやって明日は何時に起きなくても良い安心感
 左ひざを掛け布団の中にすっと入れ、立てていた右ひざを添え入れるその刹那(せつな)
 深海に潜っていくと水圧で鼓膜が押しつぶされて聞こえてくる女神セドナの誘いが

 それで
 それで眠っていいのか
 何も今日は残していないというのに

 どんなに試合で大活躍して勝利の立役者になり瞼(まぶた)に1Kgもの重りが吊り下げられていようとも
 どんなに仕事で賞賛され、いや罵倒され損害を出して、毀誉褒貶(きよほうへん)合い半ばな18時間であったとしても
 どんなに伴侶や両親と諍(いさか)いが離婚や絶縁の危機に及んでいたのに、ちょっとした感謝の一言ですっかり仲直りした直後であったとしても
 どんなに世界の最果てで、インドの猥雑さと達観の入り混じった国で、エペレストで、インドネシアの秘境に足を踏み入れた時のボロボロのテントであたっとしても

 女神セドナがくらげが揺らめくような音で囁(ささや)きかけてくる
 それで
 それで眠っていいのか
 何も今日は残していないというのに


追記:女神セドナはエスキモーでセイウチの女王と言われている。あるいは北米先住民の神話では海の女神で海の生物を支配し、船を沈める神でもある


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