あなたの声が届かなくなって久しいのに、数えてみればまだ2日しか経っていなかった
寝てもさめても、何も手につかない、のではなくて、かんかん照りの木陰で休んでいたら、いつの間にか汗をかいていたというような
じわり、と気がつけば考えている、気がつけば気に掛かっている、というような
だから、汗をすっと他の社会生活でふき取ってもまた、汗が浮かび上がってキラキラと肌を綺麗にしてくれる、そんな感覚
そういえば、あなたの肌は私の肉が蕩(とろ)けていくようだった
汗をそのままにしておけば体臭がするから、と理性はタオルを差し出すし
汗は所詮化学物質に過ぎないのだから、社会的規範はシャワーを浴びさせる
けれども、それでも一向に治まらない
内臓から、心の奥底から染み出してくるから
人間の根源にある聖なるものに嘔吐(おうと)しかしないサルトルは薄っぺらかったし、社会活動もコンプレックスの裏返しとしか見えなかった
けれども、ハートナーとの関係を思い出してしまった
そんな恋
いや恋でさえない
君という汗
汗疹(あせも)のことなど気にしない