世間体のために子が欲しいと願い、出来が悪いと水子と比較し、最後には子を殺そうとする母
人格神に堕ちた阿弥陀、観音は人の願いを聞き入れて、母に見捨てられた子を呪い、穢(けが)し、家屋衣服金銭の全てを奪っていく
共感も嘔吐(おうと)もなく淡々と母性の本質的な恐ろしさが漂(ただよ)い
ただ酔うように捉われて、けれども吐き気は止まらず、共感感覚を抱きたいと願望する
物語が物語となるための非日常性に願望し
あなたの寂しさや苦しさに共感しようとする
つまり私のために、つまり私は絡(から)め取られる
注記『身毒丸』 近藤ようこ著 青林工藝舎を読んで