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「 ようこ 」
2008年03月18日(火)


 絶対の孤独が文学の人間のふるさとだ、という人々が居る
 私も斯様に思っていたけれど
 けれど、絶対の孤独だと思う、あるいは文学を選択する、人間を追い求めるその形式は、自己決定でしかない
 けれども、生身の人間は自己決定によって生じた存在者ではない
 だから、文学やそうした人間のふるさとを目指す人々は、生身の人間の、例えば、性や家族や恋人や伴侶などと戦わなければならない

 この戦闘こそ、実は自己決定の果てに生じている、ということを忘れてしまっているのだ
 自然物は戦えば加工し道具となりうる。けれども、自然物は加工されなくても存在していられるのだ

 空は限りなく青く、そして闇をも内包しているのだ
 決して青いだけではない


注記:『春来る鬼』 近藤ようこ 青林工藝舎 あとがきを読み終えて


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