| 2011年06月06日(月) |
マドンナ・ヴェルデ 海堂尊 |
海堂尊 新潮社 2010
STORY: 産婦人科医の娘・理恵に代理母になることを頼まれた55歳のみどり。娘が子供を産めない体であることを知ったみどりは娘のために代理母になることを決意するが、娘は勝手に離婚をしてしまい…。
感想: ドラマ「マドンナ・ヴェルデ」の原作ということで、読んでみた。海堂尊…。噂には聞いていたけれど、読んでみたことはなかった。医療系の小説を書いている。どうやら実際に医者だったらしい…。
ということで、たぶん医療現場のこととかは緻密に描けているのかも?
この小説は「ジーン・ワルツ」の姉妹編だったみたいで、「ジーン・ワルツ」は娘・理恵が主人公。こちらはその母・みどりの視点で描かれるので、両方読んでみるといいらしい。「ジーン・ワルツ」のほうが先なのかな?
小説を読んで思ったのは、ドラマを先に見たのもあるんだけれど、ドラマのほうが一般受けするように設定とかも変えられていて、小説よりもよかったなーということである。
以下、その理由を適当に書いていこうと思うが、ネタバレあり…。
まずこれはドラマでも思ったのだが、55歳にして妊婦になるということの大変さがあまり描かれていない。もちろん閉経後の妊娠になるので、ホルモン薬を使って生理を再び起こして…というような描写はあるんだけれど…。
一度で妊娠してしまうのも、もちろんそれがなくては小説が始まらないので仕方ないとは思うけど、どうなのかなとも思ったし、妊娠経過が順調すぎるのも…。(逆に同じクリニックに通う別の妊婦たちが若くても障害のある子供を授かったり、流産をしてしまったり…とトラブル続きだったりしたが…)
小説では双子を授かるが、その際、受精卵を3つ体内に戻し、そのうち1つはなんと理恵の不倫相手の精子と理恵の受精卵であるというのもちょっとなぁ…という感じだし、同じクリニックの不妊に悩む女性の子宮にその精子との受精卵も混ぜていたり…理恵がと飛んでもないことをしていたりするのも気になった。
双子の妊娠はただでさえリスクが高いのに、55歳という年齢で普通に生活できているところがリアリティに欠けているような…。結構途中から入院して安静にしなくてはならない人が多いみたいだし…。
と、色々と思ったりした。ドラマのほうが好きだったかもなーと原作を読みながら思った。
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