感想メモ

2009年11月28日(土) 哀しい予感  吉本ばなな


吉本ばなな 角川文庫 1988(1991)

STORY:
幼い頃の記憶がなぜか一切ない弥生。ある日、おばで変わり者のゆきのの家に家出し、そこで段々幼い日のことを思い出していく。

感想:
 吉本ばななといえば、私が高校・大学生の頃にかなり一世を風靡していた作家。その頃の自分は、そういう風に騒がれている作家の作品を何となく毛嫌いしていたので、読もうとあまり思わなかった。

 そして、今頃になって、ちょっとあの頃話題になっていた本でも読んでみるか…と読んでみると、確かに爽やかな印象を受けるような気もする。

 が、もし、あの頃に読んでいたら、また今とは違った感想を持ったような気もする。

 主人公の弥生は19歳。今の私は、その倍くらいは生きているので、その時代の葛藤みたいなのを読んでも、当時の自分ほどにそういうものを感じられないのかもしれないなと思う。

 でも、今になって読んでも、時代を感じさせないような普遍的なものが流れているような気もする。

 なにせ、初版は1988年。80年代後半なのだから…。

 最近自分が手を出す本も、2000年代のものが多くなっているわけで、久々にこんなに古い年代の本を読んだような気もするのである。

 それでも、色褪せてはいないような気がした。


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