| 2009年09月09日(水) |
トワイライト 重松清 |
重松清 文春文庫 (2002)2005
STORY: 小学校が廃校になることになり、卒業記念のタイムカプセルを開けるために再会した仲間たち。皆それぞれに様々な事情を抱えていて…。
感想: 重松清はこれまで子供が主人公のものしか読んだことがなかったかも…。この話は子供ではなく、40歳近い大人たちが主人公。そして、この世代が背負う哀愁が満ち溢れて、結構辛い小説だなーと思った。
小学校時代は、ジャイアン、のび太などとあだ名で呼び合っていた子供たち。大人になって再開してもあだ名は出てくるけれど、当時の面影がない面々。
そして、同級生同士で結婚したジャイアンとしずかちゃんには、子供が2人。でも、ジャイアンとしずかちゃんはうまくいっておらず、離婚の危機を迎えている。取り繕って同窓会に参加したものの、最後にはそれがバレ、しずかちゃんは特に親しくもなかったはずの同級生ケチャの家へ…。
このしずかちゃん、小学校時代の初恋の相手がのび太だったわけだが、のび太には家庭がある。のび太もかつてしずかちゃんのことが好きだったのだが、あまりのしずかちゃんの変わりっぷりにびっくりし、翻弄される。
でもねー、この翻弄っぷり、どうなんでしょ? ちょっといただけない感じ。
ジャイアンの自暴自棄っぷりもすごかったけれど…。
かわいそうなのはいつの時代も子供たちなのかな…。
のび太はリストラされかかっており、それを妻に伝えられない。ケチャは独身をとおしており、昔は名の売れた予備校教師だったが、今ではどんどん落ちぶれており、お先真っ暗な感じ…。
でも、同級生と会って、色々ありながらも、みんなちょっとだけ前向きに人生を歩み出せたのかな?
最後には、再びタイムカプセルにそれぞれの品を入れて、埋めることに。10年後、またみんながそろって開けられるといいね…とちょっと思った。
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