感想メモ

2009年03月27日(金) 秘密  東野圭吾


東野圭吾 文春文庫 2001

STORY:
妻と娘がスキー事故に巻き込まれ、娘だけが奇跡的に助かった。しかし、娘の肉体に宿ったのは妻の魂だった。平介は小学生の肉体に妻の魂を持った妻と2人で生きていくことになるが…。

感想:
 最後のシーン…ものすごく感動してしまった。読んでよかった〜という感じ。

 実はこの小説、一度借りたときには、持っている本が多すぎて、期限までにとても読み終わらず、返してしまった。そして、改めて予約を取り直して、今回手元に来たのだが、今回も延滞してしまって…。どうしようか迷いつつも読み切ってよかった。

 物語は、父の立場である平介の視点で描かれる。もし妻が小学生の娘になってしまったら…男とはどうなるのだろうか。

 さすがに小学生の肉体を持った妻と肉体的に交わることもできず、かといって、他の女性と付き合ったりすることも妻の手前できず…。

 でも、小学生から徐々に大人の女性に成長していく妻には、若い男が言い寄って来て、夫として、男として我慢ができない。

 そのため、妻を束縛するかのように行き過ぎた行動をしてしまう…。

 この辺は、ちょっと引くけど…。でも、それがリアルなのかな…。(人にもよるかも)

 東野圭吾の作品の中には、よく加害者の家族の話がある。今回もスキー事故を起こしたバス運転手は事故で死んでしまい、残された妻と娘の描写がある。その描写は憐れな感じである。

 また、加害者がなぜ事故を起こしたか…。仕事のしすぎで過労だったことがわかるわけだが、なぜそこまで仕事をしなくてはならなかったのか…。そこにももう1つの家族がかかわっていて…。

 さて、最後に平介はまさか?と疑念を抱く。本当はどうだったのだろうか。やっぱり平介の思った通りなのか? 私としては、平介が思った通りではなかったような気がしたのだけどね。でも、もし妻の演技なのだとしたら、すごいなぁ…と思った。


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