重松清 新潮文庫 2005
STORY: 父の仕事の都合で転校の多いきよしは、いつからかどもるようになり、人との会話がうまくできず、時にはトラブルを起こすことも…。
感想: 重松清の本はほとんど読んだことがないので、著者の経歴も知らないのだけれど、これはちょっと自伝っぽい小説なのかな…。
主人公の少年は「きよし」。子供の頃、何も言わずに祖父母のもとに預けられ、両親が消えてしまったことにショックを受け、そのことがきっかけとなったのかはわからないのだが、どもるようになってしまう。
転校が多い少年は、自己紹介のときにどうしても自分の名前をうまく言うことができず、人とうまくコミュニケーションを取ることができない。
「きよしこ」というのは、少年の想像が作り出した幻の少年で、彼が吃音に悩んでいたときに現れて、彼にアドバイスをして、消えていく。
この「きよしこ」が毎回現れるのか…と思いきや、最初と最後だけしか出てこない。
結局、きよし少年は自分の力で人生を切り開いていくのだが、どのストーリーにも学校に通ったことがあるならわかるなぁ…と思うような部分がある。
私は転校はしたことがないのだが、転校生の気持ちって複雑なのかもな…と少し思った。
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