<今日の更新> ○戯言No.787
せっかくの3連休だというのに、天気がイマイチ。 天皇杯3回戦のモンテの試合を見に行こうと思っていたのだけれど、 雨がけっこうな勢いで降ってきたので断念。
Euro予選のため、リーガ放送もなし・・・
ということで読書をして過ごすことに。
「夜のピクニック」 (クリックで新潮社のページへ 数ページ分立ち読みもできます。) 恩田陸 著 新潮社刊
現在映画化もされており、 ヒットしているようです。
2005年の本屋大賞を受賞している作品。
恩田陸の作品は結構好きで、以前から読んでいました。 戯言で紹介したかどうかわかりませんが、 「ドミノ」とか「Q&A」とか「六番目の小夜子」とか・・・ この「夜のピクニック」も、発売された直後から気になっていた 作品で、絶対面白そうだという直感がありました。
でも何故か買いそびれていて、結局文庫化されるまで待った形に。
何も特別なことはおこらないんですよ。 ただの高校の行事、歩行祭の出来事を描いた小説なんです。 夜を徹して80キロを歩き続ける、ただそれだけの行事。 それがなんでこんなにもドラマチックに描けるんだろうって思いました。 人が死ぬわけでもないし、大事故が起きるわけでもなく、淡々と過ぎていく時間。
それでも、登場人物のそれぞれが抱えている悩みや不安。 そういった、心の葛藤を“歩く”というただそれだけの行事の中で 見事に描ききっています。 淡々としていて、それでいて凛としたしっかりとした話。
読後感が最高です。 登場人物とともに歩ききった感がものすごくありました。
面白いので興味があれば是非どうぞ。映画も見たくなりました。
こっから下は特に必要のない情報ですので・・・よみたい方のみどうぞ。
実はネスタッチは大学時代に似たような行事に参加したことがあります。 その時のことを懐かしく思い出しました。 バスでスタート地点まで連れて行かれて夜9:00に出発。 そこから40キロ先のキャンパスを目指すという春の一大行事。 当然、一年生は強制参加なので、拒否することも許されず。 正直、歩きながらどんな話をしたかとかはもう覚えていないけど、 確かに特別な時間だったなぁと懐かしく思い出します。 4年生の時、最後だからなぁと思い、記念に2度目の参加もしました。
夜を徹して歩く。1人でやったらただの不審者に扱われそうですが、 大学時代のかけがえのない思い出です。
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