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終わりなき戯言
ネスタッチ
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2006年01月09日(月)
【サッカー】リーガ。

<今日の更新>  ○戯言No.690

18節 「要」
vsエスパニョール @モンジュイック
さて、つかの間のウィンターブレークを挟み、リーガ再開。
破竹の14連勝で幕を閉じた2005年。
2006年の幕開けは雨中のダービーです。
今のバルサのチーム状態とエスパニョールのチーム状態は差があるとはいえ、
ダービーとなればまったく違った展開になるのが常。
昨シーズンも26節、カンプ・ノウに迎えての試合。
カメニのビッグセーブの前にバルサ攻撃陣が沈黙したっていうことも
あったので、気は抜けない相手です。

まして、休み明けってのはなかなか動きがままならないとこもありますしね。

スタメンは
トップにロニー、エトー、メッシ中盤はデコとモッタのトップ下、底にエジミウソン。
最終ラインはジオとベレッチの両サイドに、プジョルとオレゲールの中央。守護神はバルデス。
どうやら、シウビーニョが怪我したみたい。(くわしく言わなかったのでたいした怪我でないとは思うけど)
控えはジョルケラ、ガブリ、ファン・ボメル、イニエスタ、ラーション、エスケーロ、ジュリ。
こんなラインナップ。

あ、この試合からメッシの背番号が19になりました。30の方が似合ってた
気がする。
ラーションが離脱する来期は多分7番じゃないかなって思います。
それならエンリケアニキの21番つけてほしかった気もしますけど・・・
19っていうとダニとかのイメージですかねぇ。ダニは元気だろうか?



<前半>
先に流れをつかんだのは、エスパニョール。(バルサが慎重に立ち上がったというのもあるが)

5分
かなり深い位地からデ・ラ・ペーニャのものすごいスルーパス。
これぞリトル・ブッダって感じのパスがきれいに右サイドに通ります。
鋭すぎてかなり角度のない場所でうけることになってしまいましたが、
これほど見事にバルサのDFラインが切り裂かれたのは久しぶりだったので
ビックリしました。角度が厳しかったのでサパレタはクロスを選択しましたが、
タムードには合わず。クリアされてしまいました。
しかし、バルサのお株を奪うようなパスの通り方でした。

その後も流れはエスパニョール。デ・ラ・ペーニャを中心に
再三、パスを回しますが、エジミウソンが立ちはだかったり、
プジョルのラインコントロールにオフサイドだったりと、
せっかくの流れをつかみきれません。
流れをつかみきれないと、徐々にバルサがペースを握ります。

ロニーには右SBのアルマンド・サーが密着マーク。
モッタではボールをさばききれないところがあって、中盤を作れません。
イニエスタならって思います。やっぱりモッタは中盤の底の方が
いい動きをすると思います。
デコが所狭しと動き回っていて、一人でいろんなことをやっていました。
汚れ役もいとわないファンタジスタ。これって素晴らしい。

さて、バルサ最初のチャンスは20分。メッシが輝きます。
CKをクリアした後のカウンターでした。こぼれ球を拾ったメッシは、
一人交わした後、前方に大きくフィード。これが見事なパスでした。
最終ラインギリギリを飛びだしたベレッチの足下にものの見事に
通りました。ベレッチはカメニと1vs1です。
空振りしたかにも見えましたが、これはキックフェイント。
この時点でカメニは尻餅をついていたんですけどね・・・
その後の反応が人間じゃないです。右手で完璧にブロック!
転んだ後にできる反応じゃありません。またもカメニが立ちはだかるのか・・・
そう思わせるに十分なビッグセーブ。

その直後のCK。
ショートコーナーから、ロニーがスルスルとPA内に侵入し、
(誰も取れないんですよねぇ。足下から離れない。)
角度のないところからシュート。しかしサイドネット。

26分
左サイドでアルマンド・サーを交わしてロニーが鋭いクロス。
とびこんだエトー・・・が合わせきれない。
こぼれ球をデコ・・・が、撃ちきれない。
さらにこぼれ球をメッシ・・・がDFを交わして(ここが落ち着いている)シュート!しかしDFが辛うじてブロック。

31分 またもメッシ。
右サイドからドリブルで内に切れ込んでいきます。速い!
デコにいったん預けると、PA内侵入。デコはすぐさまリターン。
完璧にフリーで抜けました。
カメニと1vs1。メッシの選択はループ。
しかしこれは浮きすぎました。惜しい。

36分
久々のエスパニョールのチャンス。フレッドソンのFK。距離があったので
悠然と見ていたら、とんでもないシュートが飛んできました。キャノンシュートです。
バルデス正面だったのですが、弾かなかったのが不思議なくらいの勢いの
シュートでした。芝が濡れているので、バルデスの前でワンバウンドするくらいの
シュートだったら決まっていたかも。

このままスコアレスで終わるのかと思った44分。
ロナウジーニョのFK。強烈でしたが、これもカメニがセーブ!
こぼれ球をメッシが狙いますが、空振り。
更にこぼれ球はバルサに。ボールをつないで、PA前にいたデコに。
デコは寄せてきたDFを一人交わしてシュート!!!
交わしてからシュートまでが速かった。しかもカメニの手前でワンバウンド
するシュート。
さすがのカメニも反応しきれず、ゴールイン!!
エスパニョールにとっては一番やりたくない時間帯での失点。
バルサにしてみれば大きな大きな先制点。




<後半>
開始早々バルサに追加点。
2分でした。
エスパニョール陣内で、モッタとデコがプレッシャーをかけ奪ったボールが
ロニーへ。ロニーは躊躇せず、ラインの裏へスルーパス。
これに反応したのはエトー!!!!!反応してるのがスゴイ。
最初の2歩でDFを置き去り。寄せてくるカメニの位地を見て、
きっちりニアサイドを破りました。憎らしいくらいの余裕。そして決定力。
またしてもエスパニョールにとっては痛い時間帯の失点。
一瞬の隙を見逃さないロニーとエトーのホットライン。

更に7分
左のロニーからのパスを中央のエトーがスルーしてラインの裏へ走ります。
パスを受けたのはデコ。デコはすぐさまラインの裏へスルーパス。
完全に抜け出したエトー。カメニがPAを出てスライディングして
なんとかクリア。(ハンドって言われてもしかたのないセーブでした)
こぼれ球を無人のゴールに入れようとデコが狙いますが、アウトにかけすぎて
惜しくも追加点ならず。

ここまではバルサよかったんです。しかしアクシデントが・・・

10分エスパニョールのゴールキックを競りに行ったデコとモッタが接触。
デコはちびっ子ですから、モッタに勝てるわけありません。
っていうか勝つ必要はないわけですけど・・・
多分ひじが顔に入ったんだと思いますけど、軽い脳震盪のようになって
負傷退場。(大事をとったということでしょう)

久々のファン・ボメル投入。

ここからです。バルサの中盤がギクシャクしだしたのは。
デコの存在の大きさに改めて気付きました。これでシャビが健在、もしくは
ファン・ボメルがトップフォームならなんとかごまかし効くんでしょうけど、
シャビはいない。ファン・ボメルも病み上がり。

これでは潤滑油がなくなったも同然。

エスパニョールの逆襲が始まります。
15分 ベレッチのクリアボールを跳ね返したエスパニョール。
こぼれ球はフレッドソンのところへ・・・
フレッドソンはタムードの位置を確認してダイレクトでバルサのラインの裏へ。
これにきっちり反応するあたりさすがベテランです。
オレゲールと競り合いながらもバルデスの頭上を抜くループを決めました。
一点差。これでモンジュイックは盛り上がりました。

その後、エスパニョールが攻めに攻めますが、バルサDF陣も
決定的なチャンスを作らせず、なんとか凌ぎきります。
この辺の時間の使い方、凌ぎ方、いなし方。
強いと思いました。

何とか凌ぎきって15連勝。首位をがっちりキープです。


<最終結果>
エスパニョール 1−2 バルセロナ
44分 デコ 【BRA】
47分 エトー(デコ)【BAR】
60分 タムード(フレッドソン)【ESP】
ネスタッチ的MIP デコ
得点、アシストはもちろんいなくなってから気づく存在感には
改めて驚きました。絶対になくてはならない戦力。



<次節展望>
次節はバスクの雄、アスレテイック・ビルバオ。
開幕戦のバスクダービーこそ勝ちましたが、かなり厳しい戦いを強いられている
チーム。2006年初のホームということで、負けられないバルサが
どのようにビルバオを圧倒するのか。
ビルバオはジェステ、ジョレンテといったところの頑張りが鍵でしょう。