大人になればなるほど思う。 日本語って難しいなぁって。
最後まで聞かないと,肯定だか否定だか分からないトコや 一人称がたくさんあること,敬語もそう。
これほど複雑な言語ってなかなかないんではないですかね?
ネスタッチはご存じの通りサッカーが好きなので, ワールド・サッカー・ダイジェスト(WSD←クリック)を購読しているのですが, そのインタビューの訳しかたで最近引っかかるところがあるのです。
つっても,ネスタッチは言語学者ではないので,そんなに高尚な話では ありませんので,気軽に読んでください。
ネスタッチが気になるのは,選手のインタビューでの一人称の 訳され方です。つまり英語で言うと「I」の訳し方。
ここ3ヶ月分のWSDでインタビューが紹介されている選手は28人。 自分のことをさして言うときに・・・ 28人中,僕:21人(75%),俺:4(14.3%),わたし:3(10.7%) という結果が出ました。
圧倒的に「僕」が多いんですが,少し「俺」や「わたし」なんかが あるのです。 さて,んじゃあどんな人が「俺」とか「わたし」とか言ってるのかというと。
<わたし> ベルカンプ(アーセナル) ファン・バステン(オランダ代表監督) モウリーリョ(チェルシー監督) 少し年齢が高め。 ということは,引退間際のベテラン選手や監督なんかのインタビューの 場合「わたし」が使われることが多いことがなんとなく分かる。
<俺> イブラヒモビッチ(ユベントス) ヴェロン(インテル) L.ゴンサレス(リーベル) トッティ玉子(ローマ) 若い,またはピッチ内外でいろいろと問題がありそうな感情が爆発しやすい 選手なんかがそう訳されているのが分かる。 (L.ゴンサレスはよく分かんないけど・・・)
この人のインタビューは多分。「俺」って訳されるだろう。 ○ファーディナンド ○アーメド“ミド”ホッサム ○カッサーノ ○ルーニー ○ガットゥーゾ(実際WSDの連載コーナーでは“俺”) 素行に問題がありそうな選手とか,若くて血気さかんな感じ?? 生意気なやつもそうかな??
以前から,UFO番組とかでアメリカの牧場で働くマイケルさんの話 っぽいのが流れると, 「おらぁ,絶対見ただ!間違いねぇ!!」 みたいに,風貌だけで軽く訛りが入った訳や,吹き替えがされてたのも ちょびっと気になってました。
結局は訳す人がそのインタビュー対象者をどう見ているのかという 主観で「僕」にしたり「わたし」にしたり「俺」にしたりということに なるのだから,ある意味そのマスコミが,その選手をどう見ているのか ってのが分かると思います。 そして,日本のサッカーファンにもそういったイメージがついていくの でしょう。そう考えると,少し怖いですね。
つまらないことで長々と申し訳ありませんでした。 戯言No.525
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