午後3時58分に私の携帯が鳴った。 自宅の長男が発信元。 体調不良の旦那が家にいるからみんなで合流して夕食をってお誘いの電話だった。 でも何やら少しでも早くって様子が感じられる。 そのうち長男から義母に電話が替わって「今日6時半に医者に来てって言われたから」って。 当然のようにこのことは患者である義父には内緒にって。 病状にも表れてる通りだしこう言う連絡があるってことは当然いい状態であるわけがない。 当初自宅に入った看護婦さんからの電話では「30日で」って言われたらしいんだけど 義母は1人じゃ不安だったのか「今日は息子も休んでるから」ってお願いして ちょっと強引に最終結果を待たずしての病状報告ってことになったらしい。 もちろん私も6時半に立ち会うべく仕事を早退。 旦那と私は1階で合流。 義母と次男がお見舞いを終えてエレベーターから降りてきた。 内緒って言われてるのに直前にお見舞いしちゃって。 いつもみたいに1階ホールまで義父が見送りに来るようなことがあったら どう取り繕うつもりだったんだろう。 指定の時間に3人揃うと守衛さんに担当医の名前を告げて待つことしばし。 診察室�,辰読�屋に通されて病状説明。 まず驚いたのが説明が全てPC上で行われちゃうってこと。 ドラマで見てたみたいにレントゲン写真が何枚もさし込まれてなんて過去の遺物なのかなって。 レントゲンもCTも内視鏡写真も全てがクリック1つでPCの画面上で見られちゃうってシステム。 義父の名前のカルテらしきものには検査完了とかそうじゃないものとか表示されてて。 最初に先生がクリックしたレントゲン写真を見ると案の定胃の部分に影。 「貧血も酷かったし腫瘍もありましたから」 次に内視鏡で動く映像を見ると内面が正常じゃない様子が目前に晒される。 この時点で「進行性の胃がんです」って告げられて。 入院前の検査で胃にしこりがあることを承知してたから3人とも心構えができてたみたい。 虫垂炎でさえ大騒ぎした義母も平静を装って医師の説明に耳を傾ける。 次に見たCTの映像ではまだ転移は見られないとのこと。 最終的な検査が終了してない現時点では外科的処置が可能かどうかも分からないみたいだけど。 しばしの沈黙の後「できるだけのことは。。。よろしくお願いします」って義母。 外科的に切除できる段階であれば食べられないって苦痛もなくなるしいい方向に向かうらしい。 ガンの進行状況から見る限り手術ってことになっても全摘の必要もないみたいだし。 ただこれからの検査で転移が認められたら手術さえできず抗がん剤ってことも。 1番危ないのは胃の裏側に当たるすい臓なんだけどまだ判明してないんだって。 どっちにしても義父の体力が持つかどうかが定かじゃないし。 手術ができずに抗がん剤ってことになっても 胃がんの場合は抗がん剤の効きも完璧じゃなくて2〜3割なんだって。 3人とも率直に担当医に諸々質問。 私「最初の血液検査の値が悪かったってことは予め分かったんでしょうか」 Dr「貧血が酷かったし触れてしこりがありましたから」 私「何期って言い方では何期に当たりますか」 Dr「映像を見る限りでは�郡�です」 私「ここまで進むにはどのくらいかかってると思いますか」 Dr「ここに来て進行が早まってる可能性はありますけど4〜5年は」 って義父ったら今まで町医者に通院してたのは何だったのよぉ。 こんなものを温存しておいてもちっとも自慢にならないし家族に迷惑がかかるのに。 B「医者に通ってて検診も受けてたんですけど」 私「ここで虫垂炎の手術を受けた後も定期的に通ってればよかったのにね」 旦「体力が心配なんですよね。手術耐えられるでしょうか」 Dr「外科医と万全な連携を取って行います」 「食べられないってことで入院してからも体重が減少していますから」 旦「正直このままだとどのくらい」 Dr「1年くらいかと」 もちろん外科的処置を施せば見る見る回復するんだろうし生存率も高まるんだけど。 もっと入念な検査をして転移の状況が分からないとこれ以上詳しくは分からないって。 さらに私。 「本人が入院時のアンケートで告知を希望してるみたいなんですけど」 「前々から俺はガンで死ぬんだって言ってるし兄もガンで亡くなったんです」 Dr「外科的に治る見込みがあれば言うことも考えられますけど。 今の所腫瘍があるから検査ってことでいいかもしれません」 「時々話をしてると患者さんのガンかって思いが伝わってきます」 義父ったら何らかの自覚症状があってガンであるって悟ってるに違いない。 それにしたって迷惑な。 担当医から最終的な結果は当初の予定通りに30日に聞くことにして帰宅。 もちろん一縷の望みは持ってるにしても義母ったら観念してるのか「とりあえず頑張るしか」って。 私達は週末ぐらいしか顔を合わせないけど義母は毎日だから辛いだろうなぁ。 義母が頑張りすぎてダウンしちゃわないようにって祈らずにいられないわ。
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