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普通の日記

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2000年11月14日(火)
HOTTAさん

帰宅時の中央線は今日も満員。
1時間近く電車で揺られるのに今日は途中駅から座れるラッキーもなし。
吊り革につかまってぼんやりと時を過ごします。
何気なく私の前の人に目をやると車内における珍行動。
噛み始めたフ○ボノガムの包み紙を丁寧に開くと今度は三角に重ねて・・・
と思ったらおもむろに鞄の中から取り出した鋏で綺麗に包み紙を切って折り鶴を作り始めたじゃないの。
黄色い柄の所には「HOTTA」って記名入り。
今や日常茶飯事とも言える化粧女性より珍しいかも。
座ってる乗客の多くが睡眠中か読書中でほとんど動きがないだけにやけに目立つ行動だ。
で、しばらくすると2枚目のガムを噛み始めて同様に折り鶴作り。
手際も鮮やかに几帳面に小さな鶴を折っていく。
年の頃50歳ぐらいの中年のおじさん。
思わずその行動に見とれたわ。
しかも鋏を取り出す仕種の度に垣間見る鞄の中身は几帳面なほどに丁寧に揃えられた状態。
鶴を折り終わって眼鏡をケースに収めるのも定められたポジションに。
いやぁ、珍しい光景に目を奪われたお陰で遠距離通勤の苦痛もいくらか和らげられたって感じ。
西に向かうほどに車内は徐々に空き始めたんだけど目前のHOTTAさんは一向に降りる気配もない。
HOTTAさんの左右も同様に降りないから私は延々立ったままだったわけ。
目指す八王子まであと3つほどになってHOTTAさんの左隣が空いてようやく腰を下ろした私。
と、その時HOTTAさんが私に声を掛けてきたのよぉ。
「ずっと立ってると疲れるでしょ」
「途中で変わってあげようと思ったんだけど」
私がさりげなくHOTTAさんを観察してたように私も観察されてたってこと?
曖昧な受け答えをしてそのまま瞑想状態に突入。
でも、後から思うと「いつも車内で折り鶴作ってるんですかぁ?」とか聞けばよかったなぁ。
もっと格好いい素敵なおじさまだったらお近づきになっちゃったのにね。
これほどまでに特徴的な乗客って珍しいから次回遭遇もあり得るかも。
鮮やかな黄色い鋏が強烈に脳裏に焼き付いています。