昨夜,久しぶりにテレビを見る時間があった。
NHKスペシャルで東芝によるウェスチングハウス買収の話が放送されていた。これなど興味深かった。それに,10時からの「サキヨミ」(関西テレビ,フジテレビネット番組)がよかった。関岡英之氏に話をしてもらうという形ですすめられていたが,アメリカの「年次改革要望書」がアメリカ企業が日本で事業がしやすいように,日本の制度を変えさせる(「規制緩和」)という目的で「要望書」なるものが出され,日本の制度が「改悪」されてきたという問題を取り扱っていた。労働者派遣法などが派遣社員を日本に広めることに貢献し,これが日本の労働者の労働条件を悪化させた,などという問題にも触れていた。
小泉首相が,一番アメリカの言うことをよく聞いたなどと言うのも紹介されていた。その通りだろう。今になって,ようやくこの問題が紹介されるというのは,遅きに失したと言うべきだろうが,それでも,紹介したことは評価できる。日本のテレビ局で,この問題を取り上げたのは,私の知る限り初めてではなかろうか(私はあまりテレビを見ないので確言できないが)。
関岡氏の「拒否できない日本」(文春新書)が刊行されたのは,もう4年前,2004年のことであるが,ようやく,この問題が取り上げられるに至った。アメリカのバブルが崩壊し,アメリカ一極支配の構図が崩れ始めて,初めてこれがテレビでも取り上げることができるようになったのかと思う。詳しくは,上記新書を読んで貰いたいと思うが,日本社会をここまで劣化させた原因の一つに,この「要望書」があることは間違いないだろう。
日本社会を修復するには,まだ時間がかかるだろうと思う。
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