singersong professor KMの日記

2005年12月04日(日) 常盤文克氏

 昨日は、立命館大学経営管理研究科開設記念シンポジウムが、大阪梅田スカイビルで行なわれた。私は主催者側としてこれに参加した。記念講演は、前・花王会長の常盤文克氏「質のモノづくり」であった。その後パネルディスカッションも行われたが、内容の濃いお話しだったと思う。

 景気は良くなってきたが、二極化している。その裏には質の問題がある。選択的消費、つまり消費者は量が満たされて、今や質で選ぶ。質を基本においてビジネスをしなければならない。これを考えて対処している企業とそうでない企業の二極化とも言える。

 グローバリゼーションなどという。だが本質はアメリカナイゼーションである。だから質といっても「日本の質」、日本文化に根ざした質、日本流、会社でいえば、わが社流がなければならない。自分とは何かがないといけない。アメリカのマネをしていては超えられない。自分自身に魅力がなければならない。ネット社会であるからすでにあるモノの中から組み合わせて新しいモノを作ることが容易になっている。まさに新結合(イノベーション)、新しい質を作らないといけない。

 選択と集中、とはよく言うけれど、そのためには、何かを捨てなければならない。捨てると新しい仕事ができる。変わる、それは変態、さなぎが蝶に変わるように元の姿と変わったモノにならなければならない。リストラとは元来そういうモノである。首切りではない。中小企業の中に注目すべき会社がある。そこでは「自分たちの質」をもっている。「仕事のプロセスにも質」がある。他人のできないことをしなければならない。「匠の技」では日本は誰にも負けない。心と技で質を極めなければならない。

 知のつくりかたを変えないと違った質は出てこない。アメリカ文明がすべてではない。ヨーロッパに学ぶ必要がある。東洋にも素晴らしい知がある。西の知と東の知を融合し第3の知を作らなければならない。そこから夢のあるスクールを作って欲しいという注文だった。

 そういうお話しであった。文章にすると面白くないが、お話しは実に面白かった。


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