singersong professor KMの日記

2003年02月14日(金) 入試シーズン

 朝メールを見ると,なんと24通。これを見るだけでも時間がかかる。今で30分近く見ているが,まだ見終わらない。いま送られてきた馬鹿でかいファイルをダウンロード中。

 ようやくメールを全部見終わって,返事も書いて,時計を見ると,45分経過。何というメールの多さか。

 それにしても入試シーズン。立命館大学は数多くの入試をしているので有名です。ということは合否判定も大変ということです。私の場合,明日15日は大学院入試で面接。16日は日曜日にもかかわらず合否判定資料づくり。17日は合否判定調整会議。18日は合否判定教授会。19日は別形態の入試判定原案作成。という具合にスケジュールが詰まっています。

 入学試験の検定料収入は,大学にとって馬鹿にならない収入源です。1人3万5千円ということは延べ10万人受験者があるということは35億円の収入ということになる。そのコストはそんなにかからない。コストがかからないということはわれわれが無料ないし低廉の奉仕をしているということに他ならない。

 われわれの働きに正当なペイが払われているかどうかは疑わしい。既に給料と役職手当を払っているでしょ,というのが大学側の論理。最近は入試の実施に教員が動員されることは以前ほどではなくなった。実施そのものは職員に負うところが大きい。大学からすれば,使いやすいのを使うということだろう。で,やはり,コストをかけていない。もしその執行が高くつけば,そんなにたくさんの形態の入試を実施しないだろう。

 旧来からの単純な入試時代の慣行にもとづくペイで実施されているから,低コスト高収入になっているのではないかと思われる。もう少し教職員に支払われても良いだろう。それでもなお残るだろう。学校法人は非営利組織だから,その収入は,還元される必要がある。では,ちゃんと還元されているだろうか。これを見張るのがガバナンス・システムであろう。日本の大学という組織ではまだまだガバナンスは発達していないといわざるを得ない。

 今後の課題であろう。


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