singersong professor KMの日記

2002年07月20日(土) NYダウ下落は買い場?

 他にメールを送ったときに書いた事ですが,ここにコピーし若干の加筆をして記録しておきたいと思います。

 今朝のアメリカの株価下落は,日本の月曜朝を思いやらせるものです。もちろんここで大幅に下げてくれれば,買いのチャンスがひろがるということでもあります。買いのチャンスをきっちりつかんだら,必ず儲かる,そういう相場展開が予想されます。

 以下の見方についてですが,
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 市場では「投資家は実体経済や企業収益の現状より、会計不信に象徴される米経済システムへの不信感から売り急いでいる」(米投資会社)との見方が強いが、先行きについては「投資家心理を改善するには良いニュースが当面は期待できないだけにもう一段の下げは避けられない」(米証券アナリスト)といった悲観論が広がっている。(読売新聞) [7月20日11時9分更新]
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 私は会計不信の問題ではない。実体経済の問題だと思います。会計不信にばかり目をやって実体経済の方への対策を忘れてしまうことのほうを恐れます。近年の日本がまさにそうだと思います。不良債権問題にばかり目をやって,私のことばで言えば,B/Sの貸方ばかりに目を奪われて,借方の方,つまり資産の方,実物経済の方での対策を立てないことが,不況の深刻化をもたらしていると思っています。これと同じ事がアメリカでも起こることがむしろ困ります。

 それにしても,今こそ,日本が世界の経済をリードすべきだと思います。銀行が金利引き上げを迫っているというニュースを見て,なんたることだと思います。まずは企業を元気づけることが必要。だから,ホントはBIS自己資本比率規制を骨抜きにしてでも銀行の融資活動にフリーハンドを与える方策がとれないかとさえ思います。3月危機が叫ばれているときに,公的資金の再投入が出来なかったのは痛かったと思います。政府が銀行の後ろから押してやらないと融資を増やさないでしょうね。

 それと,他でも書いたのですが,今こそ企業再生ビジネス(資本提供と再建請負人の組み合わせ)を外資ばかりにやらせず,日本の資本がそれをやれないのだろうかと思います。ここには大きなビジネスチャンスがあるのにと思ってしまいます。

 要するに私の意見は,資産活性化です。負債の処理ではなく,資産活性化が必要だというものです。


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