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2009年03月17日(火) WBC 韓国戦 : 敗因は 「 慢心 」



「 勝利の軍というものは、先ず、勝つ条件を満たしてから実際に戦い、

  敗北の軍というものは、先ず、戦い始め、それから勝ちを求める 」

                        孫子 ( 古代中国 呉の国の将軍 )

Victorious warriors win first and then go to war, while defeated warriors go to war first and then seek to win.

                                      Sun tzu



弱い者が偶然に勝つことはあっても、強い者が偶然に負けることはない。

準備不足、慢心、欠陥など、敗北には必ず 「 理由 」 がある。


第2回ワールド・ベースボール・クラシック ( WBC ) 第2ラウンド1組2回戦で、日本は韓国に 1−4 で敗れ、韓国が準決勝進出を決めた。

外交でも、スポーツでも、日本には、目に見えぬ 「 韓国アレルギー 」 のようなものがあって、形勢が有利にみえても、なかなか勝たせてもらえない。

前回も、日本は世界の覇者となったが、対韓国戦だけをみると 1勝2敗 で負け越しており、昨年の北京五輪でも、辛酸を舐める結果となった。

今大会では、第1ラウンドの緒戦 14−2 と 7回コールド勝ち を収めたが、一位通過を決める試合で惜敗し、苦手意識を払拭できなかった。

韓国でプロ野球が発足したのは 1982年、日本は 1936年で、半世紀近くも歴史に差があり、けして、技術不足、経験不足というわけではない。


勝負は時の運という見方もできるが、今日の試合を観た印象では、韓国の選手のほうが、勝負に賭ける気迫と、プレイへの誠実さを感じられた。

日本の選手をみると、特に 小笠原 あたりは 「 前の打席の VTR か? 」 と思わせるような、まったく工夫の無い、同じ空振りが何度も繰り返された。

彼のバットが虚しく空を切る光景を、今大会で何度も目にしているが、何ら改善されることもなく、また、そんな彼を 原 監督 は使い続けている。

1998年、サッカー ワールドカップ・フランス大会、日本は初出場を果たしたが、不振の 城 を使い続けた 岡田 監督 は、結果、1勝も出来なかった。

長期戦ならまだしも、短期決戦の場合は、能力を出せない選手に執着し、意固地に使い続けると、概ね、惨憺たる結果に陥りやすいものである。


私の脳裏に、あのときの 城 と、今大会の 小笠原 が オーバーラップ するのは、どちらも 「 ガム を噛みながら試合に臨んでいる 」 ところだ。

結果が良ければ文句ないが、まったく貢献できていないのに、くちゃくちゃと ガム を噛みながら プレイ するのは、観ていて不快に感じる。

彼らなりに、正当な 「 ガム を噛むことによる効用 」 があると主張するかもしれないが、たとえば、高校球児の頃、同じことはしていなかったはずだ。

つまり、「 初心を忘れている 」、「 野球をナメている 」、「 スタープレイヤーになって慢心している 」 と思われても、反論できないだろう。

野球先進国の 好敵手 日本 を相手取って、全力をぶつけてくる韓国には、くちゃくちゃ ガム を噛みながら応戦している時点で、まったく通用しない。


試合後のインタビューなどをみると、口々に悔しそうなコメントは発しているが、勝利に対する貪欲な執念みたいなものを、微塵も感じられない。

73年の歴史を誇る日本のプロ野球が、わずか27年の韓国野球に破れ、平然と他人事のように試合を振り返っているようでは、あまりに情けない。

勝敗はもとより、気の無いプレイで醜態をさらけだすのなら、出場しないほうが マシ であり、厳しい言い方だが 「 国の恥 」 でさえある。

韓国アレルギーというよりも、前回の覇者であること、メジャーで活躍中の選手を数多く輩出したことなどによる 「 慢心 」 が、今日の敗因だろう。

まだ、敗者復活戦で返り咲くチャンスは残されているが、結果云々よりも、ひたむきな勝利への執念をみせてくれることを、切に希望する。






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