「 異常な状態で結ばれた男女は、長続きしない 」
映画 『 スピード 』 より
Relationships that start under intense circumstances, they never last.
From “ Speed ”
ヒットした作品で印象的に使われた台詞だから、ご記憶の方も多いと思う。
サンドラ・ブロック も キアヌ・リーブス も、この頃が一番良かった。
ある意味、平凡を貫くことは、とても難しい。
非凡を知ってしまった人間にとって、今までの生活を チャラ にして、平凡を演じるのではなく、実際に貫けといわれたら、なんとも戸惑うだろう。
こと恋愛に関していうと、燃えるような 「 運命の出会い 」 なんてものよりも、気の合う友達から発展した、平凡で無難な恋が長続きしやすい。
ある程度、恋愛経験の豊富な男女はそれを熟知していて、だから、冒頭の台詞に共感した観客も多かったのではないかと思う。
それでも女性は 「 運命の出会い 」 に憧れ続け、白馬に乗った王子様が、ひょっこり道を間違えて、自分のところに来ないかと待っているものらしい。
王子という柄ではないけれど、それでも 「 運命の出会い 」 を感じる瞬間があって、たまに、お相手も同じような印象を持ってくれる。
愛馬が高齢化し、そろそろ買い換えなきゃなと思っていた矢先、毒りんごをつまみ食いして泡を吹いている貪欲な姫に、道端で出会ったようなものか。
それほど傍目には美しいものでなくとも、当事者同士にとっては、お互いに輝いて見え、なにより、自分の気持ちを理解してくれることが嬉しい。
ただ、恋が始まる期待と裏腹に、非凡な出会いや、けして少なくはない過去の失敗を鑑みて、もう若くはない王子と姫は、お互いに躊躇する。
近況は、そんなところである ( どんなところだ? )。
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