| 2006年10月31日(火) |
上海当世事情 〜 グルメ編 �� 和食 〜 |
「 私は中国式の食べ方が好きです。
食卓で何をやっても構わないのですよ。 腕ずもう以外はね 」
ジェフ・スミス ( 牧師のシェフ )
I prefer the Chinese method of eating. You can do anything at the table except arm wrestle.
Jeff Smith
いま、最も活気に溢れる街が観たいなら、迷わず上海へ行くことだ。
なかには、「 半年ぶりに行くと、風景がすっかり変わる 」 と言う人もいる。
飛行機に乗って成田から三時間、関空なら二時間足らずで、中国東海岸の経済優等生 「 上海 」 に到着する。
現在、航空各社にとって上海便は ドル箱 であり、航行距離が短い割には運賃もさほど安くなく、便利な時間帯に発着する便はすぐに満席となる。
日曜最終便で帰国したのも、そういった事情で、本来なら、もう少し余裕のある旅程で戻りたかったのだが、やむを得ず、深夜の帰宅となった。
仕事のこと、文化のことなど、ご紹介したい話は色々あるけれど、先ずは 「 食文化 」 の面から、最新の上海グルメ事情など、簡単に報告したい。
これから上海へ旅行する計画のある方にとって、僅かでもお役に立ったり、ご興味をもっていただけたなら幸いである。
初めて上海へ行ったのは17年前で、その後は、7回に亘り立ち寄ったが、外国人駐在員が増えたせいか、世界中の料理が食べられるようになった。
たとえば、日本食を例に挙げると、数年前までは高級な割烹が何軒か存在する程度だったものが、いまでは市内の至るところで手軽に楽しめる。
価格は、およそ日本と同程度で、昼の定食類ならば 50元 ( 約750円 )、夕食や酒の肴なども、それなりに日本の相場と変わらない。
店舗にもよるが、刺身、焼き魚、肉類などは平均的に味が良く、煮物、鍋物などは イマイチ という印象がある。
現地の中華料理店などは、日本に比べて米が不味いので、美味しい白米が食べたくなったら、日本料理店を訪れたほうが無難だろう。
地元で有名なのは、上海市内や周辺都市に数店舗を構える 『 伊藤屋 』 で、寿司、刺身、焼き物、鍋など、たいていの和食が揃っている。
一昔前までは、上海で 「 生もの 」 を食べるのも勇気の要ることだったが、いまは安心して、刺身でも、寿司でも、普通に食べられるので問題ない。
刺身の他では、味噌汁や、サイコロステーキなどが美味しかった。
日本の居酒屋などで出てくるサイコロステーキは、屑肉を四角く固めた安物が主流だけれど、ここは、普通に牛ブロックを切ったものなので美味しい。
寿司に比べると、オニギリは美味しくないところをみると、やはり米そのものの味が、日本に比べると微妙に劣るのではないかと思う。
焼肉店は、韓国系、日系の店が多数点在しており、多少の格差はあるけれど、どこも 「 悪くもないが、良くもない 」 といった評判が多いようだ。
百貨店やスーパーの中に多い 「 回転寿司 」 は、欧米などと同じく、珍しいネタがあって面白いが、総体的に味はよくない。
ごく普通の 「 うどん 」 が 30元 で、「 しゃぶしゃぶ 」 が 35元 だったりするのも、日本人の感覚からすると奇異な感じである。
ちなみに、中華料理店などで メニュー に 「 日式 ( 日本風 ) 」 と書かれた麺類などを頼むと、想像を絶する不味さの焼きうどんなどが現れたりする。
中国と日本では 「 ラーメン 」 の認識が異なるけれど、日本風のラーメン店も多く、豚骨薄味の 『 味千ラーメン 』 などは アッサリ して食べやすい。
ショッピングセンターのフードコートに行くと、牛丼の 『 吉野家 』 もあるし、たこ焼きとか、鉄板焼きとか、日本の軽食が食べられる。
私は行かなかったが、お好み焼きの 『 ぼてじゅう 』 とか、日本でお馴染みの外食チェーンが多数出店しており、味も価格も日本と変わらないようだ。
1週間内外の短い出張なら、中華料理ばかりでも問題ないが、何年も駐在生活を続けている人にとって、現地で和食が食べられるか否かは大きい。
たかが食事といえども、故郷の味が彼らの活力源となり、精神的支柱としての役割を果たしていることは事実で、けして小さな問題でもない。
日本料理店のウエイトレスの 「 小姐 ( シャオジェエ = お嬢さん ) 」 達が、日本風の源氏名で働いている姿も、彼らに一時の憩いを与えている。
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