「 生きるというのは、愛するのに似ている。
理性は全面的に反対するが、健康な本能が全面的に支持するのだ 」
サミュエル・バトラー ( イギリスの作家 )
To live is like to love - all reason is against it, and all healthy instinct for it.
Samuel Butler
明日から一週間、中国へ行くというのに、何も荷造りができていない。
いつものことだが、ギリギリまでやらない習慣は、死ぬまで治りそうにない。
秋の夜、静かな一人の部屋でグラスを傾けていると、つい、哲学の宇宙に引き込まれそうになり、しばし時間を忘れることがある。
冒頭の短文に関しては、理性が生きることに反対していないので、共感できない部分もあるのだが、愛については核心を衝いているように思う。
人生の意味など考えたところで、それは結局、あとから出てくるものだから、結局は人間も他の動物と同じように 「 ただ生きている 」 のが実態だろう。
愛情も同じく、理性や答のある必然性では計りきれない何かが衝き動かすものであって、理性で消してしまえるようなものを、愛と呼ぶには値しない。
愛って何さと尋ねる女性もいるけれど、いま、自分の脳をパカっと開いて、誰かに対する想いを見せることができたら、それがそうなのかもしれない。
上海では、空港まで迎えに来てくれる中国人の方に、最初の二日と、後半の一日を世話になる予定で、途中は一人で行動することになる。
しばらく行かない間に、交通機関は発達したけれど、渋滞が読めないので、移動には余裕をもって臨みたいと思う。
重要な交渉があるのは二日目と三日目だけで、後は視察という名目にしているけれど、生産拠点を見学する他は、買い物と食事を楽しむだけだ。
日本でも同じだが、私は 「 いかがわしいサービスを提供する店 」 が苦手なので、そういうところに近づかないかぎり、さしたる危険もないだろう。
出張で訪れる日本のビジネスマンには、「 その手のサービス 」 に期待する人も多いのか、電話で利用を尋ねられたが、丁重にお断りしておいた。
日本シリーズ第二戦は中日が敗れて、対戦成績が五分となり面白くなってきたが、続きが観れないのは少し残念である。
大阪と神奈川の補欠選挙は、ともに自民党が勝利し、安倍政権の求心力は高まり、逆に、選挙に強いといわれた小沢民主代表は立場が弱くなる。
自分のいない一週間は、この二つの話題で始まりそうだが、悲惨な事故や事件の話題が少なく、平凡な日々が続けばいいなと思う。
北朝鮮に関しては、鍵を握る中国の 「 戦略的外交 」 が、どのような成果を挙げているのか、それが日本にとって有益か否かは、まだわからない。
いまの私は、そんなことより、さっさと荷造りを済ませ、早朝のリムジンバスに乗り遅れないことのほうが、よっぽど重要なのである。
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