「 熱意は熱意を生む 」
ヘンリー・ウォズワース・ロングフェロー ( 19世紀アメリカの詩人 )
Enthusiasm begets enthusisam.
Henry Wadsworth Longfellow
アメリカから帰国して2週間、今度は中国へ行くことになった。
来週は、また日記を休ませてもらうことになる。
いづれ行こうとは思っていたのだが、某大手企業絡みの依頼が舞い込み、上海と周辺地域への出張に出かけることとなった。
仕事自体は2〜3日で終わるのだが、久々の中国だし、1週間の予定で、急成長を遂げている上海のマーケットなどを視察してこようと思う。
中国には過去6回 ( 香港の3回を除く ) 訪問していて、アメリカの次に多いのだが、そのうち5回は仕事上の出張で、あまり観光はしていない。
これから、オリンピック、万博をひかえ、街も人も活気に溢れている彼らに、漲る元気を分けてもらいにいくつもりだ。
帰ったら、最新の上海事情を、この日記でご紹介したいと思う。
一人っ子政策を強いられている彼らは、日本の子供たちが親に虐待され、教師から自殺に追い込まれている実態を、どう感じているのだろう。
あるいは、定職に就こうとしない若者たち、仕事がつらいと弱音を吐いては出社拒否する中年、わいせつ行為に及ぶ大学教授を、どう見ているのか。
おそらく 「 信じられない 」 という顔をするだろうが、彼らとて、将来的にそうならないとはかぎらない、いや、むしろ、そうなる危険は高い。
急激な経済成長と都会化の影で、上海の精神病患者数は70年代の5倍に達しており、今後ますます増加の一途を辿ることが予想されている。
日本を 「 高度経済成長のなれの果て 」 とみて、その貴重なテキストから、同じ失敗をしないように学ぶことも、彼らには重要な課題である。
文明の発展は世の中を便利にするが、一部の脱落者を犠牲にする。
ちなみに、「 文明 」 と 「 文化 」 を混同している人も多いのだが、たとえば、インターネット、高層ビル、携帯電話、飛行機などは 「 文明 」 である。
それに対し、日本の歌舞伎や文楽、中国の京劇、箸、座禅、着物、茶道、華道、ラマダン などは 「 文化 」 と呼ばれるものだ。
民族や国の境界線を越えても移植されやすいモノが 「 文明 」 で、他集団への移植が困難なモノが 「 文化 」 だと考えれば、ほぼ間違いない。
日本人は近年、文明の発展に取り組む傍ら、優れた文化を継承することに疎かだったことが否めず、その同じ過ちを繰り返さないで欲しいと願う。
最近、私は少し 「 中国びいき 」 になっているのだが、それは、少し前から知り合いになった、二人の中国人ビジネスマンの影響が大きい。
一人は日本語が流暢だし、もう一人は英語が堪能なので、二人とも通訳を介さずに円滑な会話ができ、とても有益で新鮮な情報を与えてくれる。
今回の仕事にも絡んでもらう予定で、客先を含むと 「 日・中・米 」 の連携と、お互いの利潤をめぐる駆け引きが展開されるだろう。
その中の誰か一人でも無気力だと ツマラナイ が、三者三様に、お互いのビジネスに関する哲学と、譲れない 「 熱い思い 」 があるので面白い。
久々に、ちょっと ワクワク する思いを胸に、決戦の地である上海に旅立つところだが、いまは、交渉の準備資料を揃えるのに四苦八苦ぎみである。
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