Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2006年09月28日(木) 忘れ物をとりに行く旅



「 長く暗い秋の夜がやってくると、私には自分のしたいことがよくわかる 」

                   ロバート・ブラウニング ( イギリスの詩人 )

How well I know what I mean to do When the long dark autumn-evenings come.

                                Robert Browning



延期の繰り返しで、なかなか旅に出ることも叶わなかった。

ようやく仕事も一段落つき、出発のときが近づいてきた。


つい、この前まで強い日差しに晒されていたはずなのに、ふと、気づけば、穏やかな秋風が身を包み、道往く人々の装いにも変化が現れだした。

旅へ出るにも、思案を巡らすにも、絶好の季節である。

テレビ では、「 日本ハム・ファイターズ 」 が レギュラー シーズン を制して、地元札幌の ファン が歓喜する様子を伝えている。

そういえば、しばらく北海道にも行っていないし、国内は大阪と東京の往復だけで、それも大半は仕事目的だから、「 旅 」 ではなく 「 出張 」 である。

そのうち、のんびりと温泉に浸かったり、スキー にも興じたいが、自分から積極的に動かないと、「 そのうち 」 は、いつまでも、やってこないものだ。


安倍新内閣は 「 融和人事 」 などと評価されているようだが、欲を言えば、もう少し、若手が登用されることを期待していた。

人生に残された時間からみると、何かを成し遂げたいと思うとき、若い人のほうが余裕はあるが、「 そのうち 」 を乱発するのは年寄りのほうである。

若い議員が、ガツガツ と功を焦り、勇み足に走ったり、経験不足の未熟な資質で野心を剥き出しにすると、やる気が裏目に出て、失敗もしやすい。

その点、海千山千の経験豊富な ベテラン に任せておけば、世間の反応を観ながら、適当なところに着地させる術も発揮できるだろう。

たしかに、継続的な安定成長を望めた時代には、それでよかったのだが、経済も外交も岐路に差し掛かった昨今、時代は 「 変革 」 を求めている。


憲法を変えるとか、税金を上げるとか、年金を見直すといった 「 パーツ 」 の部分だけではなく、今後は、日本という国の 「 本質 」 が問われる。

明日からの旅先でも、日本の政局について尋ねられるだろうが、これから、日本がどこへ向かい、日本人はどう生きるのか、誰にもわからない。

古い価値観で論じても、その道理が未来永劫に有効なはずはなく、時代に適合した最善策を講じるには、たとえ未熟でも、若い感性が必要になる。

明治4年、岩倉具視、木戸孝充、大久保利通、伊藤博文らを中心とした 「 岩倉使節団 」 の平均年齢は、なんと 「 30歳 」 であった。

明治維新という 「 日本の歴史上、最大の変革期 」 を無事に乗り越えて、大きく飛躍させた立役者は、若く有能な指導者たちである。


もちろん、最近は 「 老人のような若者 」 もいるし、かなり高齢であっても、意気盛んな御仁もいるから、実年齢だけで判断できるものでもない。

しかしながら総体的に、年齢は人を慎重にし、物事に寛容な反面、臆病で、消極的な思考をもたらしやすいもので、この私なども例外ではない。

たとえば、恋愛に関しても、若い頃は、なるべく愛そうとしたけれど、最近は愛から醒めようとしたり、愛などとは縁を切るのが大人だと考えたりもする。

そういった 「 症状 」 を治すにも、街を出て、雄大な自然と対峙したり、懐かしい風景や、知り合いを訪ねる旅が、「 特効薬 」 になるかもしれない。

漲る体力は褪せても、せめて心や感性だけは、たえず リフレッシュ を繰り返しながら、いつまでも若く保ちたいと願うものである。






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