Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2006年09月22日(金) 国旗掲揚時に起立を強制すると罰せられる国



「 母親 : 起きなさい、学校へ行く時間ですよ。

  息子 : 行きたくないよ、友達はいないし、先生たちは僕のことを
       
       嫌っているし。

  母親 : いい加減にしなさい、さあ起きて。

       あなたはもう52歳よ。それに校長先生でしょ 」 

                                  英語のジョーク

Mother : Wake up, son. It's time to go to school.
Son   : I don't want to go. I don't have any friends
      and the teachers hate me.
Mother : Come on. Wake up. you're 52 years old.
     And you're the principal.

                                  English joke



アメリカでパーティに参加するとき、財布を忘れて出かけても何とかなる。

だが、スピーチを頼まれたのに、気の利いたジョークを忘れたら致命的だ。


多くの日本人にとって、ジョークは 「 時と場所をわきまえる 」 ことが要求され、面白いかどうかより、不謹慎か否かを問われやすい。

親しみのこもった 「 愛情表現としての “ けなし ” 」 よりも、まったく、想いの伝わらない 「 ありきたりな “ お世辞 ” 」 が無難だとする気風も強い。

たとえば、冒頭の ジョーク を、恩師の前や、教職員が集う席上で披露した場合、アメリカではウケるが、日本では 「 空気が凍る 」 ことも珍しくない。

もちろん、「 ユーモアと悪ふざけは紙一重 」 なのだが、少々、羽目を外したところで、楽観的に笑い飛ばせる 「 心の余裕 」 が欲しいところだ。

そんなわけで、私のような 「 悪ふざけ人間 」 は、アメリカのほうがスピーチには苦労しない。


東京都の教育委員会が、教職員に 「 国歌斉唱や起立などを義務付けた 」 ことについて、21日、東京地裁は 「 違憲 」 との司法判断を下した。

通達や都教委の指導は、「 思想・良心の自由を保障した憲法に違反する 」 ため、国旗掲揚、国歌斉唱の際に起立を怠っても、処分されないとのこと。

これを受けて、小泉首相は 「 法律以前の問題として、国旗や国歌に敬意を示すのは当然では・・・ 」 と述べ、この問題に疑問を投げかけた。

私自身も個人的に同意見だし、司法判断が何よりも絶対に正しいわけでもないが、「 法治国家 」 である以上、この裁定は尊重されるべきだと思う。

卒業式で先生方は、国歌が流れても 「 知らんぷり 」、国旗が揚がっても 「 知らんぷり 」、ひたすらに 「 思想・良心の自由 」 を満喫なさるとよい。


毎年、別の生徒を見送る先生方には 「 恒例行事 」 でも、それぞれの生徒にとって卒業式は、「 一生に一度の想い出 」 である。

厳粛に、秩序正しくとり行うことが理想だが、先生方の 「 法律で認められた自由 」 を侵害してまで、生徒の 「 想い出づくり 」 に協力する義務はない。

先生方に 「 憲法で認められた自由 」 が認められ、生徒たちに認められないはずはないだろうから、先生も生徒も 「 立ったり、座ったり 」 している。

その権利が 「 裁判所 」 のお墨付きで、見事に認められたのである。

教職員の皆様、おめでとうございます。


当然、教職員だけを特別扱いすることは理不尽なので、生徒はもちろん、すべての職業、すべての国民に対して、同様の権利が認められるだろう。

サッカーのワールドカップ、ボクシングの世界タイトルマッチ、オリンピックの表彰式など、国旗掲揚、国歌斉唱の場面はいくらでもある。

他国の選手たちが、目を瞑り、胸に手をかざして感慨深げに国歌を斉唱する一方、日本の選手は、座ったり、寝転んだりしながら 「 君が代 」 を聴く。

この光景を見た世界の人々から、「 日本は、思想・良心の自由が保障された、素晴らしい国だなぁ 」 と称えられると、裁判長は思ったのだろう。

立派な裁判長さまの意思に反し、海外から 「 馬鹿じゃないの 」 と罵られることなど、まさか有り得ないであろう。


聖職者でさえ説教の前に大真面目な顔で ジョーク を放ち、聴衆を和ませる 「 悪ふざけが大好きなアメリカ人 」 でさえ、国旗、国歌には敬意を払う。

彼らは、日本人が美徳とする 「 秩序 」 よりも 「 自由 」 を尊重しているが、星条旗に誇りを抱き、国歌に忠誠を誓う。

彼らとて、愛国心の下に結束した一枚岩ではないが、個人の自由と引き換えに、国旗や国歌を冒涜する人間、その権利を司法に問う人間はいない。

もし、そんな人間がいれば、ジョーク好きの彼らも 「 笑えない 」 だろう。

日本が、国旗、国歌をないがしろにする 「 悪ふざけ 」 を司法で認めるほど 「 ジョークに理解がある国 」 になったとは、ちょっと驚きであった。






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