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2006年09月04日(月) 神風と憲法9条



「 ゴールデンルール ( 黄金律 ) とは、この世にゴールデンルールなど

  ないというルールのことだ 」

                    バーナード・ショー ( イギリスの劇作家 )

The golden rule is that there is no golden rule.

                                 Bernard Shaw



ゴールデンルールの意味は、使われる状況、場面によって微妙に異なる。

いづれも、「 唯一、絶対の定め 」 という意味では、ほぼ共通している。


この英文は、ある種の 「 矛盾論法 」 で、「 絶対的なルールなんぞない = それが絶対的なルールだ 」 という、ちょっとヒネった表現になっている。

英文を読みこなしたり、ヒアリングを向上させるためには、こういう矛盾論法や、逆の方向からの言い方など、英文独特の表現に慣れる必要がある。

こうした表現は、言い方や論法が難しいだけで、言っている内容はたいてい簡単だから、何度も経験して慣れてしまえば、どうということはない。

ただ、「 英文読解力が途中で止まってしまう人 」 の多くが、こうした表現でつまづき、先に進めなくなることも事実なので、ぜひ慣れてもらいたい。

また、上文のように 「 ある考え方を否定するために、同じ語 ( 上文の場合には golden rule ) を使うスタイル 」 が、矛盾論法ではよく用いられている。


憲法9条が、あたかも日本の 「 golden rule 」 なのであると信じて疑わない人も多いようだが、はたしてそうだろうか。

一国の憲法が、時代の波や流行によって、簡単に変えられてしまうことにも問題はあるが、かといって、未来永劫に普遍という論理にも無理がある。

制定後、60年という歳月が過ぎ、幾多の 「 世界情勢を激変させる大きな事件 」 があったにも関わらず、見直す必要がないとは言い切れまい。

それが 「 golden rule 」 であり、過去においては効力を挙げてきたとしても、冒頭の文が示す通り、「 絶対的なルール 」 ではないのかもしれない。

北朝鮮が、イラクが、アメリカがという話ではなく、「 将来の日本 」 といった視点において、見直すべき時期が来ているように思う。


次期総理就任の可能性が高い 安倍 官房長官 は、改憲に反対する人々が少なくないことも承知の上で、憲法改正に強い意欲を示している。

とかく有権者の顔色をみながら、コロコロと意見を変える政治家が多い中で、自分の意思を明確に示す姿勢は、なかなか潔くて好感がもてる。

問題は、小泉総理にも成し得なかった 「 大手術 」 を、行うだけの実行力、統率力が、安倍 氏 や、その ブレーン にあるかどうかだ。

総裁選をみてもわかるように、安倍 氏 の意思は固くても、政治家の中には、露骨に 「 勝ち馬に乗ろう 」 とする連中が多い。

改憲勢力が弱体化したり、民意が護憲に傾きかけた途端に、手の平を返して反対に回る日和見の裏切り者も、いまは支持者の顔をして潜んでいる。


鎌倉時代には、元 ( モンゴル ) の大軍が、二度にわたって北九州に攻め込んだが、いづれも暴風 ( おそらくは台風 ) により、日本は難を逃れた。

この 「 元寇 」 以来、日本は 「 神風によって守られている 」 との思い込みが広まり、その過信は、日清、日露の勝利で増幅し、大東亜へと続いた。

平和維持や国土防衛に関して、「 神風 」 も、「 憲法9条 」 も、それは単に 「 外的要因による偶発的な成果 」 と認識しておいたほうが無難だろう。

憲法9条は、たしかに 「 日本が加害者にならない 」 という意味では効果があるけれど、「 被害者にならない 」 ための保障はまったくない。

そろそろ、過去の 「 加害者意識からの呪縛 」 から解放され、将来の日本を守る術を考える時期であり、そう思えば改憲は当然の手段であろう。






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