Tonight 今夜の気分
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2006年08月23日(水) 名子役のその後



「 子供らしさが死んだとき、その死体を大人と呼ぶ 」

                        ブライアン・オールディス ( 作家 )

When childfood dies, its corpses are called adults.

                                   Brian Aldiss



しばらく見ないと、よその子は、急に大きくなったような気がするものだ。

たとえ他人の子でも、幼い頃を知っていれば、無事な成長を願うだろう。


ニュース記事で 「 ハーレイ・ジョエル・オスメント容疑者 」 という文字を目にしたとき、どこかで聞いたことのある名前だなと、記憶を辿ってみた。

ご記憶の方も多いだろうと思うが、映画 『 シックス・センス ( 1999 米 ) 』、『 A.I ( 2001 米 ) 』 などで人気を博した、ハリウッドの名子役である。

飲酒運転で路肩に乗り上げ郵便ポストに激突し、肋骨を折る重傷を負ったのだが、マリファナを所持していたことも同時に発覚した。

有罪が確定すれば、最高で禁固6ヶ月が科せられる。

ここ数年は、映画に出演したという話も聞かないし、すっかり忘れかけていたのだが、嫌なニュースで思い出すことになってしまった。


本人にしてみれば、さほど周囲の ( 一般的な ) 18歳と、たいして変わらない失敗だと考えているかもしれないが、映画ファンに与える印象は違う。

彼の愛くるしい笑顔に、感動し、魅了されたファンも多いだろう。

名子役が、必ずしも名俳優になれるとはかぎらないが、ハリウッドでもっとも将来を嘱望された一人であったし、順調に成長しているものと思っていた。

再起不能というほどの事故でもないので、また、スクリーンで活躍する日が来るかもしれないが、彼の場合、イメージダウンは避けられないだろう。

熱烈なファンの中には、飲酒運転にショックを受け、マリファナ所持に狼狽し、さらに、18歳になること自体が許せないという人さえいるかもしれない。


ジェームス・ディーン という俳優の人気が、死後、数十年を経ても衰えない理由は、わずか3本の主演作品を遺し、若くして急逝したからでもある。

ブルース・リー も、日本で 『 燃えよドラゴン ( 1973米 ) 』 が大ブレイクした頃には、既に故人となっていた。

子供や、若い頃に得た人気と、当時の面影を残しつつ、長年に亘り活躍を続けることは、努力と忍耐の要る作業なのだろう。

オスメント と同じく 『 ホームアローン ( 1990 米 ) 』 で大活躍した名子役の マコーレー・カルキン も、規制薬物、マリファナの所持で逮捕されている。

子供らしさを失うのはやむを得ないことだとしても、「 自分らしさ 」 や、往時の輝きまでもを失うのは、応援したファンとしても寂しいかぎりである。






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