Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2006年08月14日(月) 友達の息子



「 友情・・・それは学校で学ぶものではない。

  しかし、もし友情の意味をまだ君が学んでいないとしたら、

  君は本当に何も学んでいないということだ 」

                          モハメド・アリ ( プロボクサー )

Friendship ... is not something you learn in school.
But if you haven't learned the meaning of friendship,
you really haven't learned anything.

                                 Muhammad Ali



各方面に伸びる高速道路は、帰省ラッシュで、長蛇の大渋滞である。

逆に、市内へ向かう通勤ルートは、いつになく静かで、流れも円滑だ。


こう暑いと、外食に出かけるのは億劫で、かといって自分で何かつくるのも面倒なので、友人夫妻に招かれたことを幸いに、お邪魔することにした。

ちょうど、アメリカに留学中の息子さんが帰国していたので、久しぶりに彼と話をすることもでき、なかなか充実した一日を過ごせた。

私と違って、日本の大学を経験せず、高校を卒業してすぐに渡米したので、慣れるまでに苦労したようだが、たくましくなって帰ってきたようだ。

留学を薦めたのも私なので、少し責任を感じていたのだが、言いつけ通り、勉強とスポーツに精を出しており、ドラッグにも手を染めていない。

高校時代に短期留学を経験したせいか、語学力は上々だし、現地で友達とも仲良く馴染んでいるらしく、いまのところは合格点である。


私は、「 学歴は重要だが、学校暦にはこだわらない 」 という主義である。

社会には、「 中学を卒業して、すぐに板前の修業をする 」 だとか、「 高校を出てすぐ、大工の見習いをする 」 人もいて、学校だけが学ぶ場ではない。

むしろ、自己の技を磨くようなスペシャリストの道を目指す人は、若い貴重な歳月を、平均的な総合学習に費やすよりも、早く仕事に慣れたほうがいい。

日本の大学に行こうが、専門学校に進もうが、海外へ行こうが、自分の手に職をつけようが、「 未来にビジョンがある 」 ことが重要である。

それが見つかっていなくても、追い求め続ける人は学び続けるし、そうでない人は頓挫するので、どんな環境にあっても、それが 「 学歴 」 となる。


過去の私自身がそうであったように、将来、何がしたいのか決められないけれど、とりあえず 「 いい大学 」 に入りたいと願う人も、たくさんいる。

それはそれで結構だが、それならば口約通り 「 いい大学 」 に入らなければ意味は無いのだが、この小さな島国で、それを実現するのは難しい。

この 「 いい大学 」 というのが曲者で、大抵は、ちょっと勉強すれば入れて、それなりに格好がつき、自己満足を満たす 「 都合のいい大学 」 を探す。

ちなみに、「 東京大学 」 は 「 世界の大学ランキング 」 で現在、101位にあたり、過去においても、100位以内にランクインしたという話は聞かない。

私が東大に入れたとは思えないが、運と、度胸と、ちょっとの 「 コツ 」 がわかれば、もっとランクの高い学校に入れるのが、海外留学の利点である。


よく、「 外国人の彼女が出来ると、語学力が向上する 」 と言う人を見かけるが、男同士の付き合いのほうが、話す機会は多いかもしれない。

寮のルームメイトが、怪しげな発音をするアジア人だったり、自分より英語を知らない子だったりしたこともあったが、それでも話せるようになる。

もちろん、言葉の上達だけではなく、友達は、精神的な支えであり、仲間であり、生活を楽しく豊かに過ごすうえで、かけがえのない存在だ。

たまに深夜まで議論したり、お互いの文化や思想を否定する場面もあったけれど、喧嘩しても、すぐに仲直りできたのは若さの特権だろう。

けして、人種差別があったわけではないが、自分の語学力が未熟だったので、どうしてもアジア人で集まることが多かったことは、苦い反省点である。


海外で仕事をしたこともあるけれど、仕事の同僚と、学校の友達は違う。

利害関係の無い者同士、自由に意見を交換したり、一緒にスポーツで汗を流したり、コーヒーショップの可愛い子ちゃんにチョッカイ出したり。。。

相手の前で格好つけず、「 バカ 」 になれるのが、友達の証だろう。

以前にも書いたが、「 ひとつの国しか知らない人は、自分の国のこともわからない 」 のであって、それを学ぶには留学してみるのが一番である。

ちょいと成長した息子が、以前とは違って 「 靖国問題 」 で一席ぶつのを、煩わしそうに眺める友人に、思わずニヤリと笑ってしまう宵だった。






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