Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2006年08月13日(日) 日航機墜落事故、その後の教訓



「 成功とは、失敗を重ねても、やる気を失わないでいられる才能である 」

                  ウィンストン・チャーチル ( イギリスの首相 )

Success is the ability to go from failure to failure without losing
your enthusiasm.

                               Winston Churchill



記憶しているかぎり、これだけ盆休みに 「 無計画 」 なことはなかった。

ノンビリと、ダラダラしながら、日頃の疲れでも癒そうかと思っている。


イギリスではテロリストを水際で逮捕し、未然に惨事を防いだようである。

このような事態をみると、国際世論に逆らって日本だけが反対をしている 「 共謀罪 」 の適用も、やはり必要なのではないかと感じる。

日本では、どこかの建物に不審な外国人が集まり、爆破テロの計画を話し合ったり、要人の暗殺計画を練ったりしていても、すべて無罪である。

これほどテロリストにとって好都合な国があるのに、イギリスを拠点に選んだ犯人グループは、オツムが弱いとしか言いようがない。

あるいは、さらに大きなテロに備えて、彼らにとって居心地の良いこの国は、とりあえず温存しておきたかったのかもしれない。


一般的な企業の盆休みを外して、海外に出向くことも多いこの時期だが、出入国審査も厳しくなっているらしく、とりやめて正解だったかもしれない。

留学時代の同級生が、サクラメントで事業を始めたとか、ホストファミリーに不幸があったなどの連絡も受けていたが、今回は手紙で失礼した。

近いうちに、カナダへ行く用事があるので、そのついでに、寄れたら寄ると曖昧な返事をし、日本人らしく 「 お茶を濁して 」 おいた。

先方はアメリカ人らしく、こちらの苦労に配慮せず、「 ぜひ今度は、“ 可愛いフィアンセ ” を連れてくるように 」 などと、直球で返してきた。

とりあえず今年の夏は、フィアンセより 「 部屋の掃除 」 が先決である。


自動車事故に比べれば発生件数は少ないが、航空機による一回の事故は、死傷者が多く、報道も加熱するので、とても印象に残りやすい。

なかでも、21年前の今日に発生した 「 日航ジャンボ機墜落事故 」 では、乗員乗客524名のうち520名が死亡する、未曾有の大惨事となった。

事故機と同じ夕方発着の 「 羽田 → 伊丹 間 」 の便は、当時から現在も、仕事で頻繁に利用している関係上、けして他人事とは思えなかった。

不謹慎なようだが、第一報を聞いたのは、21時頃の 「 ラブホテル 」 の中で、テレビのアナウンサーが 「 日航機が消息不明 」 だと報じていた。

深夜に、帰宅してテレビを点けると、各局が特別編成を敷いていて、歌手の坂本九さんが搭乗していたことなど、全貌が明らかにされていった。


520名の死者数というのもショッキングだったが、大破して原型を留めない残骸の中で、4名の生存者がいたという事実には、さらに驚かされた。

すべて女性だったが、生存者の発見は、人間の生命力、たくましさを改めて思い知らされ、大惨事の中にあっても、一筋の救いと、勇気を与えられた。

口先だけの 「 人命尊重主義者 」 や、命を粗末にする 「 自殺企図者 」 が氾濫する現代で、真の 「 生命の大切さ 」 を実感した事故であった。

その後の調査や、最近では山崎豊子さんの著書 『 沈まぬ太陽 』 などで、事故当時の日航社内や、事故原因などが明らかにされていった。

ちなみに、この事故の3年前にも、「 妄想性統合失調症 」 の機長が操縦した日航機が羽田沖に墜落し、24名の尊い人命が失われている。


そして現在、航空機事故の不安が完全には解消されていないことに加え、テロリストによる破壊工作の標的として、航空機は不安に晒されている。

ジャンボ機による大規模な事故や、NY の 9,11テロ は、航空業界だけでなく、社会全体を揺さぶり、大衆に 「 すぐそこにある危機 」 を知らしめた。

それでも、人々は航空機を利用し、航空会社は需要に応じる。

事故を悲惨な記憶として哀れんでも、ビジネスや観光や留学など国際交流のために、航空機は欠かせない交通手段であり、後戻りはできない。

靖国に眠る英霊が今日の平和を支えているように、事故の犠牲者も、その教訓を我々に遺し、貴重な反省と改善の機会を、与えてくれているのだ。


冒頭の 「 失敗しても、やる気を失わない才能 」 というのは、困難なもので、その失敗が 「 死者という犠牲 」 を含んでいるなら、なおさらである。

あの事故のあとも、航空機を飛ばし続けたパイロット、フライトアテンダント、整備士の方々の、たゆまぬ努力と心の葛藤はいかばかりか。

最近は、誰かが死ぬわけでもないのに、自分の出世だけを気にして些細なミスから精神病に陥る会社員が、世間には急増して、はびこっている。

失敗の責任をとろうとする態度は悪いことでもないが、クヨクヨと諦めたり、やる気を失って立ち止まるようでは、「 プロ 」 として成立しない。

多大な犠牲に報いるのは、それまで以上の努力と再起であり、遺族と同じ立場で嘆き悲しむだけでは、ただの 「 役立たず 」 である。






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