Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2006年07月26日(水) 巨人、大鵬、卵焼き



「 ねたみは、記憶のように持続し、鼻かぜのように治りにくい 」

                             ハリー・スタイン ( 作家 )

Envy is as persistent as memory, as intractable as a head cold.

                                   Harry Stein



全国に被害をもたらした雨も、そろそろ収束したようだ。

来週あたりからは、スカッとした青空も期待できるだろう。


最近は車での移動が多いけれど、この時期、たまに混んだ電車に乗ったりすると、「 強烈に臭い人 」 に遭遇することがある。

一昔前、大手の紳士肌着会社が、消臭効果のある素材を使った新商品を売り出すにあたり、ユニークなCMを展開した。

満員電車に通勤客が乗っているのだが、彼の体臭に耐えられない周囲の乗客が、ガスマスクを装着したり、苦しげに息を止めたりする。

面白いCMだったのだが、「 体臭のキツイ人に対する差別につながる 」 と、どこかの団体からクレームが入って中止になった。

たしかに、「 ワキガ 」 などは特異体質的な要素もあって、清潔にしていても匂う人と、不潔にしていても匂わない人などの個人差がある。


しかし、一方で 「 エチケット 」 や 「 身だしなみ 」 という観点もあり、体質的な欠点が他人に不快感を与えるなら、それを補う努力も求められる。

制汗剤を使うとか、朝からシャワーを浴びるとか、消臭素材の肌着を着用するとか、あるいは 「 体質改善 」 の処方を受ける方法もある。

それでも効果が無いなら、できるだけ人ごみを避け、空いてる電車に乗ったり、他人に接近しないように心がける必要も考えられる。

ずっと、「 私の一番、苦手な人 」 というのは、「 くちゃくちゃと音を立てて、食事をする人 」 だと感じていたが、体臭の臭い人もツライものがある。

外国人の中にも体臭の強烈な人は多いが、それと違う独特の臭気を放つ彼らは、夏場の 「 苦手な人ランキング 」 で、かなり上位に位置する。


苦手から、「 嫌い 」 という表現に変えると、ワースト1は 「 ねたむ人 」 なのではないかと思う。

人間には色々な感情があるけれど、「 ねたみ 」 は醜悪であり、その感情に囚われてしまうと、正しい判断ができなくなり、矛盾した結論を導き出す。

逆に、自分より優れた者、周囲が認めた者に対し、「 ねたみ 」 の気持ちを捨て、真摯に称えたり、そこから学ぶ姿勢を持つことからの収穫は多い。

できる人と、ダメな人の違いは、「 素直な心で、他人に一目置ける人 」 と、「 他人から一目置かれたくて、妙に必死な人 」 の違いだったりもする。

負けず嫌いで、向上心、競争心の強い性格は長所といえるが、他人の良い部分に目を向けず、あら探しばかりに奔走するのはダメ人間である。


たとえば、小泉首相の悪口ばかりを並べる人がいる。

私も、彼が 「 労働者派遣法 」 をフリーにして、その結果、派遣社員や契約社員が急増し、正社員の雇用が減ったことなどに対しては批判的だ。

しかし、良い部分も多く、昨年の総選挙で自民党が大勝した結果をみても、国民の大部分が彼に好評価を与えたことは明白であろう。

ナチスのように、自国益だけを追求して他民族に損害を与えたり、フェアな選挙も行えない国を除けば、国民に支持される首相は良い首相である。

もちろん、その業績は 「 完璧 」 ではないが、他の政治家よりも、ましてや、彼の悪口を並べ立てる野次馬よりも、首相に相応しい人物だった。


小泉首相に批判的な人物の中には、「 個人的な利害に悪影響がある 」 という人が多く、たとえば政権を奪取したい野党グループなどが代表的だ。

そんな利害は存在せず、「 ただ嫌っているだけ 」 という人たちをみると、彼の政治家としての資質や業績ではなく、「 人気 」 に嫌悪が集中している。

ねたみ屋は、とにかく 「 人気者 」 が嫌いで、ケチをつけたがるのだ。

北朝鮮による拉致問題は、たしかに進捗が停滞ぎみで、手ぬるい制裁政策や、政府、外務省の曖昧な対応には不満もある。

しかしながら、拉致問題解決のために、在職中に平壌まで出向いた首相は初めてであり、その成果として、一部の拉致被害者の奪還にも成功した。


その功績は、小泉批判派も認識しているのだが、とにかく人気が疎ましいので、「 拉致被害者に対して冷淡だ 」 などと、矛盾した論点を突く。

冷静に欠点を指摘すれば問題ないが、人気に対する 「 ねたみ 」 のあまり感情的になって暴論を吐くので、つい、ちぐはぐな主張に陥るのだ。

昔から日本人には、他人を羨ましがったり、ねたんだりすることを蔑視する傾向があるので、こういう人物には好ましくない印象を持ちやすい。

一部の 「 同類 」 は彼らに賛同するが、良識ある大多数は、その醜悪さに 「 ひいている 」 わけで、はた目には実に、みっともない姿だ。

我々が子供の頃にも、「 巨人、大鵬、卵焼き 」 といって、人気者に対する 「 ねたみ 」 を露骨に表す一派もあったが、それよりも陰湿である。






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