Tonight 今夜の気分
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2006年07月25日(火) 期待できない自殺対策法



「 私は、生きることが大好きだが、死は怖れない。

  ただ、できるだけ遅く死にたいだけだ 」

                          ジョルジュ・シムノン ( 作家 )

I adore life but I don't fear death.
I just prefer to die as late as possible.

                              Georges Simenon



質問1、「 あなたは、人間ですか 」

ノー と答えた人以外は、先を読んでいただきたい。


質問2、「 では、あなたは人間を殺してもよいと考えますか 」

イエス と答えた人以外は、次に進んでもらおう。


ほぼ全ての人が、「 自分は人間であり、人間は人間を殺すべきでない 」 と答ながら、自殺という名の殺人を 「 殺人 」 とは別問題として捉えたがる。

自殺者が多いことを受け、自殺対策法なんていう妙な法案まで成立した。

心の悩みを持つ人に対して、カウンセリングを施したり、精神病などの医療体制を整備するのは結構だが、「 やぶへび 」 な部分も多い。

たとえば、「 自殺者遺族への支援 」 という項目もあるが、そこらを拡充することは、「 後のことは安心して自殺して下さい 」 と言っているようなものだ。

自殺は 「 セルフ殺人 」 であり、自殺者の遺族を支援するのならば、他の殺人犯についても同様に、その家族の面倒を看なければ不公平である。


自殺するようなクズでも、「 家族に罪はない 」 という主旨は理解できるが、それは死刑囚の家族にとっても同じことだろう。

厳しいことを言うようだが、自殺志願者を甘やかし、優しく、猫なで声で諭したところで、身勝手に年間3万人以上が自殺する。

政府が本心から自殺者を減らしたければ、自殺を図った人間は重罪に処するとか、自殺を遂げた人間に 「 不名誉 」 の烙印を押したほうがいい。

これから自殺しようとする人間にとって、死ねば 「 いい人だったね 」 と言われるか、「 恥知らず 」 と罵られるか、どちらが死に易いか、明白である。

彼らにとっては、死にたい理由は山ほどあるのだから、自殺を美化したり、やむを得ないことのように扱っているかぎり、自殺者が減るわけがない。


死にたいという人間に、「 どうぞ死んでください 」 と言うわけにはいかないし、かといって 「 死ぬな 」 と諭しても、あまり効果が無い。

それより、「 死ぬの? カッコ悪〜い! 」 と、それは人として最低の不名誉なことであることを、世間が共通認識したほうが効果的である。

私が自殺者を嫌うのは、なんだかんだキレイ事や、事情を並べ立てても、結局は彼らが 「 自分のことしか考えていない 」 連中だからである。

唯一、治る見込みの無い病苦とか、それで家族が介護に苦慮している場合などは情状酌量の余地もあるが、それ以外は身勝手な理由しかない。

生きるための試練から逃れたいとか、生き恥をさらして傷つきたくないとか、すべては 「 いい格好をしたい 」 か 「 逃避 」 だけの自己愛である。


自分が死んだ後に、家族が困らないようにしたいのなら、命のかぎり働いて、どんな試練にも耐えるのが筋であり、それ以外に方法はない。

身勝手に自殺する連中は、「 自分が楽になること 」 しか頭にないわけで、家族がどうとか、生命の尊さとか、地球平和など語る資格などない。

こんな 「 自分のことしか考えていない 」 連中に対して、与えるべきは癒しや、いたわりではなく、正しい教育や、処罰や、治療である。

もちろん、頭が悪いだとか、性格が歪んでいることには原因があり、弱者や病人と同じように、救いの手を差し伸べることは間違っていない。

ただし、その場合、最初に 「 自殺は悪いことである 」 ということを、ハッキリと明示してから作業にかからないと、いつまでたっても性根は治らない。


カウンセラーには、精神科医のような 「 治癒的カウンセラー 」 と、私たちのような 「 産業カウンセラー ( キャリアカウンセラー ) 」 の二種類がある。

後者のカウンセリングは、病気を治療することが目的ではないが、相談者の多くは精神病や神経症を抱えていて、当然、知識は必要となる。

キャリアの問題に端を発する自殺問題とも無縁でなく、専門医と共同作業で再就職の手助けをしたり、仕事上の悩みを解決する場面も多い。

そこで気になるのが、「 専門医の対応の悪さ 」 である。

落ち込んでいる相談者に、いきなり苦言を呈する必要はないが、あまりにも甘やかせすぎたり、事実を捻じ曲げて伝えていることが多すぎる。


まず、「 なんでもかんでも “ うつ病 ” で片付けてしまう 」 のが、最近の精神科医の特徴であり、ここにまず大きな問題がある。

巷では、「 ○○な人に、悪い人はいない 」 という言葉の使い方をするが、実際、「 うつ病の人に、悪い人はいない 」 というのは当てはまっている。

なぜならば、本来、うつ病の人は 「 他人との争い事により、傷つけあうことが苦手 」 なため、言いたいことも言えず、ストレスが溜まるからだ。

しかし、たとえば 「 医師が “ うつ病 ” と診断した 」 と言う人が、ことあるごとに攻撃的だったり、争う姿勢を見せることがある。

医師の前では、違う人物を演じているためかもしれないが、そういう人は、実際には 「 抑うつ症状のある、別の精神病 」 である危険も考えられる。


自殺者を減らすということは、「 間違った方向へ進みかけている人たちに、正しい道を教える 」 という作業であり、生半可な仕事ではない。

悩みの相談室を増やしたり、もっと、彼らの悩みを聴く機会を増やすことも重要だが、それだけでは 「 目に見える効果 」 なぞ期待できないだろう。

もっと世間全般が、「 自殺はダメ! 」 という強い共通認識をもって、それを大前提として作業を進めなければ、自殺者が減少するとは思えない。

私を指して、「 自殺者、自殺志願者に厳しすぎる 」 と批難する人もいるが、優しく接する人たちが、心地よく彼らの自殺を助けているケースもある。

逆に、自殺願望のある人が、この日記を読めば、「 くそー、ムカつくなー! 死んでたまるか! 」 と反発してくれるのではないかと期待している。






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