「 怒っているときは4つ数えろ、とても怒っているなら、ののしれ 」
マーク・トウェイン ( アメリカの作家 )
When angry, count to four; when very angry, swear.
MARK TWAIN
大抵の場合、怒りながら何かをすると失敗しやすい。
自制心を保つことも、成功に不可欠な条件なのである。
今大会最高のプレイヤーと賞賛され、フランスを決勝戦まで導いた英雄が、現役最後に見せた 「 ヘディング 」 は、ボールが相手ではなかった。
いくらムカついていたとはいえ、世界中が、未来を夢見るサッカー少年たちが注視する中、「 頭突き 」 はあり得ない話だ。
長年に亘り積み上げてきた栄光が、たった一つの、つまらない行いで崩れ散る瞬間を、目の当たりにしたようで、その瞬間、失望と憤りを感じた。
ベルリンでは、「 決勝戦を汚す行為 」 として重く捉える人も多いようだが、開催地の市民として当然の心情だろう。
やってしまったことは取り返しがつかないが、真摯に謝罪し、MVPの授与を返上するなどして、名誉挽回に努めてもらいたいものだ。
正念場の試合、重要な会議、楽しみにしていたデート、それぞれに期待が大きい分だけ、変なトコロに力が入り過ぎたりすることがある。
そんな 「 余裕のない状態 」 のときに、他人から水を注されたり、妨害されたりなんかすると、頭に血が上りやすくなるものだ。
はたして、どのような態度をとるのか、それこそが試練であり、その人物の人間力を試される機会となるのである。
最後の最後で、ジダンはそのテストに落ちてしまった。
これからの彼の人生で、必ずや待っているだろう 「 追試 」 に挑戦し、今度こそは人格的にも認められ、模範となる人物に大成することを願う。
真の 「 一流 」 と呼ばれる人々は、それがスポーツの世界であっても、芸能の世界、医科学の世界、その他なんであっても、共通した使命がある。
彼らは、単に一芸に秀でているだけではなく、あらゆる面において模範的であって、人々の信頼に応え、尊敬されなければならない。
そうでなければ、ただの 「 サッカーが上手な人 」 で終わってしまう。
衆人環視の中でプレイをし、頂点を目指す中で、「 専門分野を研鑚することによって学んだ、人生にとって大事な何か 」 を体現しなければならない。
偉大な先達の仲間入りを果たすには、それが重要なのである。
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