「 自分の勘を信じなさい 」
バーバラ・ウォルターズ ( アメリカのニュース・キャスター )
Trust your gut.
BARBARA WALTERS
今夜の名言は短くて簡単なので、ぜひ覚えていただきたい。
ただ、道を尋ねてきた外国人に使うと、不親切に思われるかもしれない。
注目の中、ワールドカップの代表メンバーが発表された。
FWの久保選手が落選したことは、前大会時に中村選手が選ばれなかったときよりも、私にとっては驚きであった。
この4年間、中村選手が奮起し大活躍して全幅の信頼を勝ち得たように、久保選手もめげずに精進して、さらなる発展を遂げてほしいと願う。
ただ、4年前の中村選手は23歳で、現在の久保選手は30歳であることを思えば、同じような状況でも久保選手のほうが辛いかもしれない。
もちろん、たとえ本大会に出場する機会を逸したところで、久保選手が日本代表のために貢献した事実は、けして色あせるものではない。
指揮官の決断は、ときに厳しく、非情な印象を与えることもある。
しかしながら、結果が求められる場において、指揮官の責は誰よりも重く、そこには慎重な分析と、冷静な判断を含んでいる。
指揮官といえども全能ではないので、ときに誤りも犯すが、それでも、巷の素人評論家よりは、信頼できるはずだろう。
応援する立場の人間は、「 選ばれた23人 」 と指揮官にすべてを託して、ひたむきに声援を送ることが最善で、選出基準を云々する必要はない。
4年前とは違って、ジーコ監督は代表メンバーを誰よりも知り尽くしていると考えるのが妥当で、結果の如何に関わらず、この決断を受け入れたい。
とはいえ、得点力で実績のある久保選手の不出場は、不安でもある。
きっと、日本が無得点で敗れたりなんかすると、代表メンバーの選考に異議を唱える人も多く現れるだろう。
ただ、あくまでも試合の結果を左右するのは、ピッチに立つ選手であり、「 久保選手が出なかったから負けた 」 などという言い訳はできない。
それを指揮官のせいにすることも、誇り高い代表選手は望まない。
軟弱な 「 総理大臣が悪いから自分は不幸だ 」 などとわめいている連中と違い、一流プレイヤーは、自分の栄光を自らの手で掴み取るだろう。
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