Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2006年04月28日(金) 楽観主義と悲観主義



「 悲観主義者はどのような好機にあっても難点を見る。

  楽観主義者はいかなる困難な状況にも好機を見る 」

                  ウィンストン・チャーチル ( イギリスの首相 )

A pessimist sees the difficulty in every opportunity;
an optimist sees the opportunity in every difficulty.

                           WINSTON CHURCHILL



ホリエモンは 「 金で買えないものはない 」 と言ったが、はたしてそうか。

金持ちで不幸な人もいれば、貧乏でも幸せに暮らす人がいる。


英語のジョークには、「 The optimist sees the bagel: the pessimist sees the hole.( 楽観主義者はベーグルを見て、悲観主義者は穴を見る ) 」 もある。

同じ品物を見ても、両者の視点は異なり、お互いに違う印象を持つ。

どちらがエライというものではないが、双方の生き方を比較すると、たぶん悲観主義者のほうが 「 疲れる 」 のではないかと思う。

世の中には自分一人の力で変えようのない事柄や、どうしようもない問題があり、それをビクビク心配したところで、あまり意味がない。

脳天気すぎるのも考えものだが、不安ばかりでは人生を楽しめない。


たまに、私の日記と、ある人物の日記が、まるでリンクされているかのように論戦になっているという指摘を受けることがある。

相手がどう思っているかは知らないけれど、少なくとも私は相手の日記の 「 愛読者 」 であり、たしかに触発されていることを認めよう。

ただ、この場合の 「 愛読者 」 というのは、「 とても興味深く読んでいる 」 という意味であり、けして 「 共感者 」 という立場ではない。

彼と私は、ほぼ年齢も同じぐらいなので、なんとなく言いたいことはわかるのだが、発想が後ろ向きすぎて、どうにも一体感が持てない。

生真面目で几帳面なところは評価できるが、私の信条である 「 結局、人生は楽しまなければ損 」 という考えとは、常に対極の位置に交差している。


けして、ケチをつけるために拝読しているわけではない。

研究のためとは言わないが、心理学やら人物研究に興味のある人間なら、たぶん誰でも彼の日記に関心を持つはずである。

文体、主張、結論の導き出し方に性格的な特徴があり、毎回、すさまじいまでに強烈な自己愛と羨望が染み出している。

逆に普段は、愚痴の一つも言わず、抑圧された模範的な生活態度をおくり、真面目に勤めておられるのだろうと思う。

匿名のWEB日記で暴論を展開したり、愚痴を発散したりしている人たちのほうが、普段は寡黙でおとなしいというのが実情なのだろう。


特に身体が悪いわけでもないのに、いつも心配で不安な人がいる。

あるいは、いつも自分が何か失敗したとか、相手に悪いことをしただとか、あとになってくよくよ悔やんだり、自分を責めたりする人がいる。

そんなことは誰にでもあるのだが、そのことにとりつかれ、ほかのことが目に入らないで、そのことばかりを気にするのが悲観的人間の特徴だ。

こんな気持ちに陥ると、なかなか気分転換ができず、楽しく明るい気持ちを取り戻せないし、そこにまた、何かくよくよ悔やむことが起きる。

その人の暮らしは、「 悔やみの暮らし 」 に化してしまう。


私はカウンセラーをしているが、相手の状況や心理の程度問題を見据えて、できるだけ 「 甘やかさない 」 ように努め、成果を挙げている。

また、接し方にもよるが、悲観的な人間ばかりが集まっているよりは、楽天的な人間と交わったほうが、気分が明るく楽になることが多い。

事実、前述の日記書きさんも、私と論戦する以前に比べると、かなり読み手を意識した文章に変わってきたし、少しは明るくなってきたと思う。

周囲から見れば敵対しているだけに見えるかもしれないが、そこには奇妙な友情が存在すると、少なくとも私は感じている。

生い立ちと環境は違っても、同じ世代を闘ってきた我々2人は、いわば同じカードの 「 表と裏 」 なのではないだろうか。


美しいものを見て魅了されたり、醜いものに顔を歪めたりするのは人の常であり、それを差別だから悪いというのなら、美的感覚は否定される。

だから、多くの鬱病患者と接してきた私にも、鬱病や悲観主義者に対する偏見がまったくないわけではない。

また、あまり余計なお節介をするタイプでもないのだが、そういった人たちが身近にいて、黙って眺めているのも心苦しいという気持ちがある。

明るく振舞うだけではなく、こうやって、自分の心情を吐露できるのが、実は楽観主義のよいところでもある。

泣いても一生、笑っても一生なのだから、バカと思われても私は、これからも楽観主義で暮らしていくだろう。






↑ エンピツ投票ボタン です。 一度クリックする毎に筆者が踊ります。

My追加


 < PAST  INDEX  NEXT >


Oldsoldier TAKA [MAIL]

My追加