Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2006年04月25日(火) 女心のわからん奴



「 必ず生き延びると約束してくれ 」

                            映画 『 タイタニック 』 より

You must promise me that you will survive.

                                      TITANIC



なんやかんやで、ずいぶん久しぶりの更新である。

何度か書こうとしたが、間が開きすぎると書き難くなるものだ。


もともとが 「 どうでもいいこと 」 しか書いていない日記なので、書かなくてもどうってことはないのだが、それでも 「 見たい 」 と言ってくれる方がいる。

そんなわけで、久しぶりに書こうと思うのだが、何から書いたものやら考えつかないので、今回は、更新を休んでいた近況から書いてみようと思う。

実は、この2ヶ月間に関していうと、かなり 「 不運 」 続きで、ほとんど明るい話題に恵まれなかったというのが実態である。

もちろん、「 運も実力のうち 」 という言葉通り、自分の努力不足に依るところが大きいので反省すべき点も多いのだけれど、なんとも絶不調状態だ。

こんなときは日記など書いてないで、さっさと寝るのが一番なので、更新しなかった代償に、十分な睡眠と早起きの習慣を手に入れていた。


一番の不幸は、結婚する予定だった彼女と別れたことだろう。

理由は、彼女が病気で手術をすることになり、私としては 「 そんなときだからこそ 」 一緒になりたいと望んだのだが、断られてしまった。

奇遇な話だが、以前に付き合っていた彼女も、別れてから同じ病気になり、入院して手術を受けたらしい。

やはり手術前は不安が大きかったようだけれど、さほど手術痕も残らず、今は元気に暮らしているという。

そんな話も聞いていたので、なんとか予定通りに交際を続けようと持ちかけたのだが、結局、離れてしまうことになった。


さほど若くもない女性から、卵巣にできた腫瘍を除去するという話を聞いたとき、アホな男は 「 悪いモノなら、さっさと切っちゃえ 」 と言ってしまう。

そんな男は全体の数パーセントにすぎないのかもしれないが、残念ながら私は、その 「 数パーセントに属するタイプ 」 の人間であった。

女性は何歳になっても女性であり、男には理解し難い感情を携えている。

慰めの言葉をもって、傷痕が残るとか、子供が産めないといった現実的な不安だけを和らげても、それだけでは解消できない 「 憂い 」 が存在する。

営業歴20年の間に人並みの説得力を培ったつもりだったが、彼女は、「 女じゃなくなるから 」 という台詞を吐いて、他の女性を選べと告げた。


映画 『 タイタニック 』 の後半では、死を目前にしたディカプリオから恋人に “ And you’re going to die an old lady, warm in your bed.” と囁かれる。

彼女を勇気付け、「 死ぬのは老婆になってから、暖かいベッドの上で 」 と励ます台詞である。

その後、“ Not here. Not this night. Not like this.Do you understand me? ( こんな場所じゃない。今夜じゃない。わかるね? ) ” と続く。

沈没による事故は事実でも、この物語はフィクションなのだが、この場面はなかなかに感動的で、多くの観客の胸に残るクライマックスとなった。

極限状態の最中にあっても、相手の幸福を願う誠実な気持ちが胸に響く。


それに比べると、気持ちのどこかに 「 えー、式場まで予約してるのに、なんだよー 」 みたいな邪心が、自分にはあったのかもしれない。

相手の心配をしているようで、実は自分の都合を考えているような、そんな部分がなかったとは言い切れないのである。

そういう邪心は、いくら器用に言葉を操っても、ショックを受け傷ついた相手には伝わりやすいもので、一度失敗すると簡単には修復できない。

今は状況が好転することを願い、静かに時を待つのみである。

人生は失敗の繰り返しだが、生きてさえいれば 「 敗者復活戦 」 のチャンスが訪れるかもしれないし、お互いに別の幸せを手にする可能性も高い。


映画の中でディカプリオは、何があっても、どんなに絶望しても、あきらめずに生き続けることを恋人に望んだ。

多分、あの主人公のように純粋な気持ちにはなれないけれど、それだけは同じ気持ちでいる。

違うのは、私自身が健康で、死の危険が身近に迫っていないところか。

君が死ぬのなら一緒に死んでやるさと言っても、「 嘘つき 」 と言われるか、「 要らない 」 と言われるか、どっちかだったろうと思う。

そんなわけで今年の春は、女心の難しさと、自分の力不足を同時に感じる少し悲しい幕開けとなってしまった。






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