Tonight 今夜の気分
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2006年01月29日(日) 株式投資のススメ



「 毎日をその日の収穫高で判断せずに、まいた種で判断しなさい 」

            ロバート・ルイス・スティーブンソン ( イギリスの作家 )

Don't judge each day by the harvest you reap,
but by the seeds you plant.

                     ROBERT LOUIS STEVENSON



有名な 『 宝島 』 や 『 ジキル博士とハイド氏 』 などの作家だ。

元々は弁護士で、肺病の療養でサモアに住み、作家活動を始めたという。


お金というものは本来、稼げば増えるし、使えば減るのが普通である。

しかし場合によっては、持ち主が気付かないうちに、何もしないのに増えたり、あるいは減ったりすることもある。

たとえば、銀行預金の利子や、借金の金利が変化する場合などだ。

お金そのものではなく、広く 「 資産 」 という見方をすればさらに、外部的な要因によって価値が変動するケースは多い。

自分の保有する不動産の価値、国債、有価証券、外貨、貴金属など、相場によって価格が変動する諸々の資産が、その可能性を秘めている。


最近は日本でも、個人で株の取引を始める人が増えてきた。

個人資産の運用面をみると、アメリカに比べて日本では、銀行預金の比率が圧倒的に高く、株式投資の構成比が今までは低すぎたのである。

株の場合は値下がりしたり、あるいは企業が破綻した場合などに 「 紙屑 」 と化してしまう危険があるが、銀行なら安心と思う人が多いのだろう。

たしかに、日本の金融システムを鑑みれば、銀行は過保護に守られているので、その考え自体は間違っていない。

ほとんど 「 増やす 」 ことは難しいけれど、減る心配も少ないので、無難に財産を維持・管理していくには、相応しい方法ともいえる。


時流的にも、最近までデフレ傾向が続いており、銀行預金は利点が多い。

インフレの場合は、物価の上昇速度に利子がついていけないため、数年後に同じ金額が還元されても、価値が目減りしているためである。

しかし、やはり 「 預けているだけで大幅に増える 」 ことなど期待できないので、これだけでは楽しみがないし、将来への備蓄として心細い。

だから最近は、銀行預金一辺倒ではなく、ある程度は株を買ったり、他の金融商品に投資する人たちが日本にも増えてきた。

何事もバランスが大切で、「 すべてを失う 」 ほどに傾注しなければ、株の取引もさほど、素人が手を出せないほどの恐いことではない。


私自身も、銀行を 100% は信用していない ( 日本の銀行で、能力の高い人間が育つとは思えない ) し、資産は分散して運用する主義である。

当然、ある程度の株式も保有しているので、今回の 「 ライブドア騒動 」 には少なからず関心があり、市況全体の動向に注意を払っている。

ライブドアや関連企業の株は持っていないが、こんな時期は、あおりを受けて大幅に値動きする可能性はあるので、やはり気になるものだ。

ただ、私の場合は、ギャンブル的に短期の投機で儲ける部分と、値上がりしても売る気がなく長期的に保有する部分を使い分けるようにしている。

長期で保有している株には、「 その企業の成長に自分の夢を託す思い 」 を込めているわけなので、単に含み益だけに留まらない期待がある。


昔ほど多くはないが、こんな時代にでも 「 素人が株に手を出すと危ない 」 みたいなことを言う人がいて、また、それで不安になる人もいる。

こんなのは、明治時代に 「 写真を撮られると、魂が抜かれてしまう 」 などの迷信が流布されたのと同じく、今では時代錯誤以外の何物でもない。

たしかに、たとえば手探りで全財産を、博打で知らない企業に賭けるなどという暴挙に出れば、一瞬にして破産してしまう危険はある。

しかし大部分の投資家は、それほど愚かなわけではなく、慎重に分析して、あらゆる角度から見極め、大切なお金を委ねているのだ。

他の資産運用とのバランスを考え、計画的に取り組めば、株式投資は怖いものでもないし、多少のリスクはあるが、将来への備えにもなる。


だいたい、「 素人が株に手を出すな 」 と言うタイプは、民主党議員と同じく、「 自分以外の一般的な国民はバカ 」 だと思い込んでいる人間に多い。

なぜ 「 民主党議員と同じ 」 かといえば、去年の総選挙で自民党が大勝し、民主党が大敗したのは 「 国民がバカ 」 なせいだと思っているからだ。

素人では情報が足りないし、知識も不足しているというのは、たしかにもっともな指摘だが、それならば情報を集め、勉強すればいいのである。

株を始めることで勉強をし、知識が増えるのであれば、それも金銭以外に収穫となる面が大きいわけだから、大いに結構な話ではないか。

むしろ、周囲の上手くやっている連中をみれば、機関投資家よりも個人のほうが、貴重な資金を丁寧にやり繰りするので、大きな失敗は少ない。


安く買って値上がりしたら売ろうとするのではなく、「 配当 」 の見込めそうな優良企業に長期的な投資を続ける方法は、比較的リスクが少ない。

それほど大儲けは期待できないが、銀行に預けているよりはいいし、株主ならではの特典もあるので、お金に余裕がある人にはお勧めしやすい。

私としては、ライブドアのように話題性はあるが 「 無配 」 だった企業よりも、地味でも堅実に配当を出している企業を評価し、買うことが多い。

投機的に値上がりしたら売ることを目的で買う場合は、よほど信頼できて、「 あまり多くの人間が知らない情報 」 を入手したときだけにしている。

冒頭の名言の示す通り、できれば長期的視野で判断し、短期間で大儲けをしようとしないことが、株式投資の極意ではないかと思う。






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