| 2006年01月28日(土) |
児童心理からみた堀江氏 |
「 実際に持っているお金を勘定できるのであれば、
本当の金持ちではない 」
ジーン・ポール・ゲティー ( アメリカの石油産業による大富豪 )
If you can actually count your money, than you are not really a rich man.
JEAN PAUL GETTY
同じ人の事を3回連続して書くのは、これが初めてだと思う。
堀江氏について、私が興味深く感じている事柄を、今夜も考察する。
彼は以前、「 お金で買えないものなどない 」 と豪語していたらしい。
この発言を聞いて、彼を嫌いになった御仁も多いようで、私の周囲の何人かも、その言葉から悪いイメージを感じ始めたという。
本音かどうかはともかく、大企業の経営者が安易に吐くべき台詞ではないように思うし、これでは人格を疑われても文句は言えない。
ただ、彼自身は本当に、そんな風に考えていたのだろうか。
また、その発言がもたらす 「 イメージダウン 」 について、彼は計算していたのであろうか。
この発言から、彼を 「 拝金主義 」 だとか、お金に細かい狡猾な大人としてイメージする人も多いが、むしろ私は 「 まったく逆 」 である。
自分に対する風当たりを気にする大人は、普通、このような暴論を吐かないものであり、それを平気で言ってのけられるのは 「 子供 」 の証なのだ。
この 「 お金で買えないものはない 」 という言葉の裏には、とても無邪気な 「 お金で何でも買えたらいいな 」 という妄想的願望が含まれている。
実社会には、「 お金を持ってきても、売ってもらえない 」 場合があることを、彼自身は商売を始める前から、十分に知っていたはずだ。
事実、数年前にプロ野球チームを買おうとして失敗したときにも、「 お金を持っているだけでは買えない 」 世界があることを、痛感したはずである。
親戚中を駆け回りお年玉を集め、普段は ¥500 ぐらいしか持っていない小学生が、にわかに ¥100,000 の大金を獲得したとしよう。
彼は、「 これだけあれば、何でも好きなモノが買える 」 と喜んで、有頂天になるのだが、それでも買えないモノがあるぐらいは、十分にわかっている。
金額の大小を考えないとしても、空の星や雲、過ぎていく時間、あるいは 「 お金に興味の無い人の心 」 までは買えないことも知っている。
だが、せっかく大金を集めたのに、たいして運命が変わらないことを認めてしまうのは、なんともつまらない話である。
だから、妄想の世界で王となり、すべてを支配できると感じていたいのだ。
そう考えると、彼の繰り返してきた M&A も、子供が酒瓶の王冠を集めたり、シールを収集したりする 「 コレクション遊び 」 だったのかもしれない。
彼よりもっとお金持ちの ビル・ゲイツ も、発言や仕草、仕事の仕方などに、どこか子供っぽい雰囲気の漂う場面を目にすることが多い。
子供の部分を残していることが悪いとは思わないし、むしろ新鮮で斬新な、クリエィティブ溢れる感性が期待できる。
ところが、子供にも 「 賢い子 」 と、そうではない子がいるわけで、おとなしく上品で、利口にしていなかった子供には、罰が用意されているものだ。
その罰は昔から、しばらく 「 押入れに閉じ込めて、お仕置きをする 」 ものと相場が決まっており、そう考えるとこの結末は順当なのである。
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