「 タバコ、酒、そして愛することをやめる決意をしたところで、
実際に長生きするわけではない。
ただ、長く感じるだけのことだ 」
クレメント・フロイド ( イギリスの政治家、作家、放送家 )
If you resolve to give up smoking, drinking and loving, you don't actually live longer; it just seems longer.
CLEMENT FREUD
人生とは、ある意味 「 死ぬまでの暇つぶし 」 でもある。
退屈するよりは、楽しんだほうが得に決まっている。
タバコを吸うと健康に悪いと言われており、たぶんそれは事実なのだろうが、もともと生まれ持った健康の度合いは、人によって大きく異なる。
きっと、「 タバコを吸わない不健康な人 」 に比べると、「 タバコを常用する健康な私 」 のほうが、はるかに長生きできるはずである。
もちろん、同じ私がタバコを吸うか、吸わないかによっても結果は違ってくるのだろうが、その差は前述の個人差よりも小さいように思う。
酒に関しては、適量ならば健康に有益という説もあるし、恋愛をすることも、正しいスタンスで向き合っていけるなら、けして有害とは思えない。
つまり、お気の毒な話ではあるが、不健康な人は何をやっても不健康だし、健康な人は少々荒っぽい生き方をしても、それなりに長生きが可能だ。
もし、「 健康に害がある 」 とされる物質を摂取しない以外に、それ以上の健康法があるとすれば、それはやはり精神的なものになるだろう。
気の持ち方というか、心の構え方というか、そういったメンタル的な部分の対処法によって健康度は大きく左右され、その影響は身体面にも及ぶ。
サプリメントがどうとか、お酢を飲んだらどうだとか試すよりも、心の平穏を保つことが重要で、それは医学的にも証明されている。
特に、物事をネガティブに考えがちの人は注意が必要で、胃潰瘍だとか、心因面のバランスの悪さが身体に悪影響を及ぼす病気にかかりやすい。
人生を健康に過ごす秘訣は、ずばり 「 人生を楽しむこと 」 にある。
では、人生を楽しむにはどうすればよいか。
まずは、「 何事に対しても模範的で、人並み以上には出来る 」 ように修練を積むことが挙げられる。
苦手なことがあると、人間はストレスを感じるもので、できるだけ苦手なことを克服することによって、その手のストレスからは開放される。
自分は人並みになんでも出来るという自信があれば、怖いものがないわけで、人生を堂々と楽しめるのである。
ちゃんと勉強して、スポーツで汗を流し、幅広い趣味を持ち、可能なかぎり未体験なものに挑戦し続けていれば、そのための道は開ける。
次に、「 周囲に配慮し、他人を思いやる心を持つ 」 ことである。
たまに、前項の 「 自分に自信を持つ 」 という作業が出来てもいないのに、他人の顔色ばかりを窺う人もいるが、それは大きな不幸の原因となる。
あくまでも、自分を鍛え、自信を持ったうえで、他人への配慮や思いやりを持つように務めなければならない。
そして、「 前向きに、明るく、積極的に人生に参加する 」 ことである。
ネガティブな思想の果てに幸福などなく、もし運良く幸福が訪れたとしても、その存在に気付きもしないのだから不幸でしかない。
たまに、「 前向きかどうかは性格の問題で、どうしようもない 」 と仰る人もいるが、それは先の二項を疎かにしているせいである。
つまり、自分自身の実力を鍛えなかったから前向きになれないとか、周囲にまで配慮が及ばないとか、そういう結論に達するのだ。
うつ病の人や、メンタルに問題のある人物を何人も見てきたが、いづれも 「 鍛え方が足りない 」 部分があって、やはり自分自身に問題がある。
もちろん、病気になった直接的な原因は、過酷な仕事によるストレスやら、特殊な環境、家庭の事情など、外的要因によるものが多い。
しかしながら、子供の頃から心身を鍛え、甘えや妥協に抵抗することで強く成長できた人間は、そのような不幸に陥ることが少ないのである。
たまに日記で愚痴ばかりをこぼし、自分では 「 それによってストレスを発散している 」 と思い込んでいる人もいるが、それは大きな間違いである。
愚痴やストレスは、言葉にしたり、文字にすることで 「 増幅 」 し、根本的に問題を解決できないかぎり、けして発散されることなどあり得ない。
だから、どんな性格の人であろうと、楽しいことを考え、明るく生きる姿勢を示さないと、ストレスが改善されることなどないのである。
鍛え方が足らずに大人になってしまった人も、生きているかぎり、まだ時間は残されているのだから、今からでも勉強し直し、体を鍛えればよい。
そして人生を有意義に過ごせば、健康に楽しく生きることも可能で、少なくとも 「 人生を長く感じる 」 ことなど防げるはずである。
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