「 どこへ行っても、( 妻の ) ナンシーは世の中をちょっと良くしてくれる 」
ロナルド・レーガン ( アメリカ第40代大統領 )
Everywhere we go, Nancy makes the world a little better.
RONALD REAGAN
そんなことが言える相手と一生を共にできれば、それ以上の幸せはない。
お金も、名誉も、仕事も、それに比べればちっぽけな話である。
現在の彼女も、一緒にいるだけで 「 世の中がちょっと良くなる 」 相手で、並んで歩くと見慣れた風景でも、なんとなく輝いて見える。
さらに付け加えると、一人で歩く町並みさえ、いつもより綺麗に見える。
よく考えてみると、もともと、私のオフィスがある周辺は、大阪の中心部では珍しい緑溢れる美観地域なのだが、今まではそれに気付かなかったのだ。
資料の詰まった鞄を下げて、せわしなく早足で過ぎていたから、周りの木々に目をやったり、草の擦れる音に耳を貸すこともなかった。
午後に外出し、橋の真中に佇んで、ぼんやりと川面を滑るボートを眺めたのも、今日が初めてのことである。
ある方の日記に、「 恋愛の成就とは、すなわち結婚である 」 という論説が記されているのを、先日、興味深く拝見した。
もし、そうであるならば、いくら恋愛経験が豊富であろうと、我々カップルは敗者であり、現在の交際は 「 敗者復活戦 」 みたいなものかもしれない。
ただ、この場合の敗者という立場は、それなりに居心地が良かったりもするので、なかなかそこから抜け出せないという側面を持つ。
男女間にかぎらず人間関係というものは、適度な距離を保っていたほうが冷静に対処でき、熱くなり過ぎず、相手を思いやる余裕も生まれる。
長い時間を共に過ごすと、お互いの溝に気付き、わがままを言って困らせたり、不快に感じたり、一番好きな相手を傷つけることもある。
仕事や遊びに関しては 「 前向き 」 を売り物にしている私だが、本気の恋愛や結婚という事柄には、かなり慎重で 「 後ろ向き 」 な部分もあるようだ。
誰だって傷つきたくないし、誰も傷つけたくはないものである。
一時の感情に支配されず、慎重に吟味しているといえば聞こえは良いが、実際には、そんなところを恐れているだけなのかもしれない。
何度も似たような恋をしてきたので、現段階で結論を出すのは早計だが、そろそろ、「 恐れに立ち向かうべき時期 」 のような気もする。
今まで、女性とは 「 ホテルで外泊 」 しかしなかったが、自分の部屋に初めて招き入れた背景を自己分析してみると、そのような自己認知に達した。
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