「 未成熟な愛は、“ あなたが必要だから、あなたを愛している ” と言う。
成熟した愛は、“ あなたを愛しているから、あなたが必要だ ” と言う 」
エーリッヒ・フロム ( アメリカの精神分析学者 )
Immature love says : “ I love you because I need you. ” Mature love says : “ I need you because I love you. ”
ERICH FROMM
ウイル・スミス主演の映画 『 最後の恋のはじめ方 』 を観てきた。
恋愛映画は趣味じゃないが、今回は観てもいいかなという気分だった。
タイトルに互いの想いを馳せ、劇場へと足を運んだが、館内は若いカップルと女性客の姿で埋まり、他に中年カップルは見当たらなかった。
仕事帰りの終演だし、暑いので缶ビール片手に鑑賞したせいか、なかなか面白い映画であったにも関わらず、途中、10分ぐらい眠ってしまった。
物語は、ウイル・スミス演じる 「 恋愛コンサルタント 」 と、ゴシップ記事狙いの女性記者による、軽妙な 「 ラブ・コメディ 」 である。
クライアントには効果的な恋愛の指南を施すのだが、いざ自分自身が本気で恋をすると、マニュアル通りにはいかない 「 もどかしさ 」 に苦戦する。
やや陳腐な話ではあるが、不器用な男女の誠実な恋が随所に織り込まれ、ほのぼのとした気持ちになれる作品と評価できるだろう。
ある程度、恋愛経験のある男女が観れば、共感できる台詞は多いと思う。
たとえば、人間の意志伝達の60%は言葉ではなくボディランゲージ、30%は声の調子で、つまり90%の会話は 「 言葉じゃない 」 という理論。
だから、口説き文句をいくら練っても、それだけで相手の気を惹けるものではないし、逆に、口下手でも相手の心を射止めることは十分にできる。
また、「 恋愛よりキャリアが大事 」 と言う女性の大部分は、相手の男性を傷つけないための 「 嘘 」 であって、本心は違うという話。
本音は、毎度の下手な口説き方に辟易しているのが実態で、裏を返せば、相手がどんな美女でも、口説き方、アプローチ次第で攻略可能ということ。
私が思わず頷いたのは、「 ファーストキスの印象によって、相手と上手くいくかどうかが決まる 」 というセオリーである。
これは、たしかに思い当たる節が多く、その通りではないかと思う。
自然に接近でき、お互いの気持ちが伝わり、しっくりした感触と、心地良い感動と余韻が与えられるような、そんなキスが望ましい。
劇場を出た後、「 この前のキスが、“ 最後のファーストキス ” になればいいと思ってる 」 と彼女に告げ、握った手を引き寄せた。
かなり 「 こっ恥ずかしい台詞 」 だが、たまには言ってよいだろう。
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