Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2005年05月05日(木) 子供の日に書いておきたいこと



「 どんどん推し進めること。 この世に不屈の精神に代わるものはない。

  天分があってもダメだ。 天分があっても成功しない人はざらにいる。

  天才でもダメだ。 報われない天才という言葉があるぐらいだ。

  教育もダメだ。 世の中は教育のある落伍者でいっぱいだ。

  不屈の精神と決断力がすべてである 」

            カルビン・クーリッジ ( アメリカ合衆国第30代大統領 )

Press on. Nothing in the world can take the place of persistence.
Talent will not; nothing in the world is more common than unsuccessful men with talent.
Genius will not; unrewarded genius is a proverb.
Education will not; the world is full of educated derelicts.
Persistence and determination alone are omnipotent.

                             CALVIN COOLIDGE



最近は、私的で 「 不謹慎な内容 」 の日記が続いてしまった。

そのほうが 「 評判がよい 」 というのにも、困ったものだが。


以前はよく、「 子供と一緒に読んでます 」 といった、親子で安心して見られる日記だという評価を、メールでいただく機会があった。

英語の勉強になるという感想を、くださる学生の方もいらした。

自ら墓穴を掘って 「 教育上、よろしくない 」 内容を書いているものだから、そういう方々の足が遠のいたのも無理はないが、いささか残念でもある。

実際には、私自身が 「 聖職者 」 のような純粋な人間ではなく、自由奔放に生きる 「 遊び人 」 なのだから、子供に読ませる代物など書く柄でもない。

それでもせめて 『 子供の日 』 ぐらいは、「 害よりも益のある 」 内容を書いてみたくて、今夜は 「 酒抜き 」 で日記を書いてみようと思う。


冒頭の名言は少し長いが、未来ある若者に贈りたい言葉の一つである。

要約すると、天分に恵まれていようが、どんな教育を過去に受けていようが、それだけでは何の役にも立たないということだ。

それよりも大事なことは、「 いざという肝心なときに、自分の信念を貫いて、的確に行動することができるか 」 という点に絞られる。

特に、文中の 「 世の中は教育のある落伍者でいっぱいだ 」 という言葉には、誰しも思い当たる人物が何人かいるはずである。

偉そうに講釈を垂れていても、肝心な場面で、信念をもって、適切な行動が取れないような人は、結局は 「 落伍者 」 なのである。


JR西日本の運転士二名が、先般の脱線車両に乗り合わせていながらも、乗客の救出活動に参加せず、急いで出社したことが問題になっている。

大抵の人は、この報道を 「 けしからん 」 と思ったはずである。

ところが、一部の人は日記で 「 自分が運転士の立場になってみろ。 救出などせずに出社したはずだ 」 などと、異論を展開しているらしい。

自分がそう思うのは勝手だが、すべての人間をそのような 「 姑息 」 な人間だと決め付けるのは、ずいぶん乱暴な話のように思う。

少なくとも私や、私の友人たちなら、遅刻扱いにされようが、欠勤にされようが、会社から解雇されようが、救出活動に参加したはずである。


仮に運転士や鉄道関係者でなくとも、偶然その場に居合わせたなら、他にどんな予定が入っていようが、大事な会議に遅れようが、同じことをする。

実際に、現場では搬送用の救急車が足りないと知るや、近所の住民たちが自家用車を怪我人の搬送に使ったり、応急処置を施したりしている。

前述の日記書きの人のように、「 自分に対する評価が何よりも大切 」 だという人間ばかりではなく、他人を気遣う人間も世の中には居るのである。

この人を責めるわけではないが、そうやって周囲の評価ばかりを気にしているから、ちょっとしたことで心を病んだり、落ち込んだりするのだ。

自分が幸せになりたければ、自分の保身だけを考えていてはダメだ。


会社からの評価というけれども、自分が世のため人のために正しい行動をとっているのに、それを悪く捉える会社など、はたして存在するだろうか。

現実には、自分がそう思っているだけで、世間はそれほど腐っていない。

もし、仮にそういう会社があったとしても、そんな会社ならば居続ける理由がないし、まるで働き甲斐など無いのではないか。

お金のためだから仕方がないと言うかもしれないが、それならば 「 そんな会社でも辞められない 」 という、自分の無力さに罪があるはずだ。

逆に、「 その場に居合わせたくせに、何で救助に参加しないんだ 」 と怒るぐらいの経営者が普通で、私もその一人である。


自分の意志を持たず、信念を他人に預けるような生き方をするな。

子供の日に、私が未来ある若者に伝えたい 「 メッセージ 」 である。

そういう人間は、いくら教育を受けていようが、表面上は立派に取り繕っていようが、有り余る収入を得ようが、人生が破綻し不幸になる。

自分の人生なのに、「 他人に合わせよう 」 として生きるのだから、必ずどこかに無理が起こり、それはいつか爆発する。

他人に被害をもたらすか、自分の内面を破壊するか、どちらかしかない。


勇気をもって、不屈の精神を貫き、自分の信念に沿う生き方をする。

もちろん、人間だから失敗をしたり、過ちを犯すこともあるだろうが、不屈の精神と信念があるかぎり、決断すべき場面で大きな失敗はしない。

他の何を犠牲にしてもよいが、自分が 「 正しい 」 と思った行動に対して、他人の視線を気にするような愚かさだけは、持たないことだ。

力量の無い大人は、仕事や家族の問題で人並みの重責を負わされると、不屈の精神やら、信念やらに対して、否定的な発言ばかりをする。

そんな人には、「 だからあなたは不幸なんだよ 」 と教えてやればよい。






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