| 2005年05月01日(日) |
「 もやもや 」 と 「 わくわく 」 |
「 成功する人は、自分の失敗からも利益を引き出して、
異なるやり方で再び試みるのである 」
デイル・カーネギー ( アメリカの著述家 )
The successful man will profit from his mistakes and try again in a different way.
DALE CARNEGIE
目標が、「 失敗しないこと 」 ではなく、「 成功すること 」 にあるとき。
私なら、失敗する懸念を最小限に留め、成功へのプロセスに全力を注ぐ。
先般の列車事故のように 「 失敗が許されない 」 場合ならともかく、自分の資金や労力など、取り返せる犠牲を必要以上に恐れることはない。
失敗をしても 「 あっけらかん 」 と立ち直ったりすると、気持ちの切り替えが早いだとか、優柔不断だとか、ときには無責任なように評価されたりする。
もちろん、失敗による精神的ダメージが、想像以上に大きいこともある。
それでも、目標を 「 もっと先にある別のところ 」 に置いている人間ならば、失敗さえも糧にし、さらに前進することも可能であろう。
人並みに落ち込んだり、センチメンタルな気分に浸ったりすることも事実だが、いつまでもくすぶっているほど暇ではないし、「 ヤワ 」 でもない。
理想の成長とは、小さな失敗を積み重ねながら、そこから学習し、やがては大きな収穫に結び付けられるような生き様を指すものではないだろうか。
もちろん、途中の通過点で、小さな成功というご褒美が与えられたならば、さらにやる気は倍増し、意気込みを持続させやすいだろう。
いくら 「 最終結果が大事 」 だとはいっても、失敗ばかりで、何の手応えもないという状況が続けば、次第にモチベーションは低下してしまう。
仕事も恋愛も、そのあたりはよく似ている。
違うのは、仕事の場合は 「 小さな成功 」 で満足しないでさらに上を目指すことが大事だが、恋愛は 「 それを大事にする 」 選択肢もあることだ。
仕事上での小さな失敗が、大きな事業の成功に結びついた例も多い。
それと同じように、失恋しても 「 新しい恋ができる 」 という風に考えれば、あながち悪いものとは言い切れない。
縁が無かったものと諦め、次に進むことは 「 薄情 」 でもなんでもない。
心の片隅に 「 もやもや 」 が残っていても、次の 「 わくわく 」 を待ち望んで生きているかぎり、そのうち良いことが起きるに違いない。
すべては 「 春の夜の幻の如し 」 であり、自分に与えられた 「 失敗という名のプレゼント 」 であったと思うことが望ましい。
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