「 勝つことが、すべてじゃない。 勝つしかないんだ 」
ヴァンス・ロンバルディ ( フットボール監督 )
Winning isn't everything, it's the only thing.
VINCE LOMBARDI
オウンゴールとはいえ、なんとか勝ててよかった。
勝ち点3が欲しいホームゲームを、予定通り乗り切ったことは大きい。
平壌では 「 北朝鮮 VS イラン 」 の試合が行われたが、試合中、北朝鮮の選手が退場になるという波乱があったようだ。
主将、監督らが猛抗議し、試合後は観客の一部が暴徒化し、イラン選手や審判に詰め寄ろうとした 「 危ない場面 」 もあったらしい。
6月には日本チームが平壌で試合をする予定だが、勝敗もさることながら、不測の事態に巻き込まれないように願いたいものだ。
スポーツのよいところは、本来、政治やら宗教などの垣根を越えて、実力をぶつけあえる点にあるが、そのような共通認識が薄い人もいる。
あまり酷いようなら、「 国際試合に参加する資格 」 さえ疑問となる。
北朝鮮の選手が、「 必死に抗議する 」 という気持ちはわかる。
小泉総理を 「 悪人扱い 」 して批判する人もいるが、日本チームが予選で敗退したとしても、彼は代表選手たちを 「 強制収容所 」 には投獄しない。
ブッシュ大統領も、ノムヒョン大統領も同じである。
なにぶん情報が少ない国なので定かではないが、どうやら北朝鮮の宰相に関しては、それを 「 実行した 」 経緯があるらしい。
そのような脅威があり、しかも戦績からみて 「 予選敗退 」 が濃厚となった現在、彼らは文字通り 「 命がけ 」 で試合に臨んでいるのだろう。
日本人であることを、あるいは日本という国を、批判し、憂いてばかりいる人もいるようだが、北朝鮮の選手達は、それをどう感じるのだろうか。
実力さえ認められれば、好きなチームでプレイし、あるいは海外に活躍の場を求めて、自由に契約を交わすこともできる。
同じ努力をしながら、「 生まれた土地が違う 」 というだけの理由で、人並みの暮らしを手に入れるために 「 命がけのリスク 」 を背負う選手もいる。
日本という国も、もちろん 「 完璧 」 ではないので、人によっては不平不満を抱くこともあるだろうけれど、けして 「 最悪 」 ではないはずだ。
批判ばかりで 「 感謝 」 することのない人たちは、きっと永久に 「 幸福 」 という境地には辿り着けないのだろうと思う。
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