Tonight 今夜の気分
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2005年03月30日(水) 批判社会に浸るダメな人



「 人は常に、現在の自分がこうなったのは、自分の置かれた環境のせい

  だとする。

  私は、環境などを信じない。

  この世で成功する人は、自ら自分の望む環境を探す人であり、もしも

  見つけられなければ、自分でそれを作り出す人である 」

             ジョージ・バーナード・ショー ( 劇作家、エッセイスト )

People are always blaming their circumstances for what they are.
I don't believe in circumstances.
The people who get on in the world are the people who get up and look for
the circunstances they want, and if they can't find them, make them.

                        GEORGE.BERNARD.SHAW



現代の日本は、マスコミをはじめとする歪んだ 「 批判社会 」 である。

他人や政府や環境の、悪口だけは一人前に唱える人が多い。


本人は 「 問題提起 」 しているつもりかもしれないが、自ら問題を解決しようとする行動力が伴わないと、それはただの 「 悪口 」 である。

すべてを他人や環境のせいにし、自分の至らなさを真摯に受け止められない 「 被害者意識 」 の塊のような人は、「 問題解決能力 」 が乏しい。

企業では、そのような 「 有言不実行 」 な人は、徐々に居心地が悪くなる。

インターネットの普及は、そのような立場の人たちに、実生活では成し得なかった自己満足的な発言の機会を与え、珍妙なサイトも増殖させた。

歪んだ人間の発信する文章は、やはり 「 歪んだ批判 」 に満ちている。


政治について言うと、たとえば、一部のマイナス面だけをことさらに取り上げて、政治を無思想に批判する人が、今の日本人には多いようだ。

これでは 「 フェア 」 とは言えず、もっと現実をよく見て、冷静に過不足なく評価を下すことが望ましいだろう。

ただ、これらの人物には 「 教養に乏しく、被害妄想が強い 」 という実態があり、自分の妄想や固定概念と、「 知識 」 との判別がし難いことが多い。

つまり、自分が 「 こうであるはずだ 」 という思い込みが、事実を湾曲して脳に伝えているため、誤った知識に基づいて暴論を展開するのである。

実際は、政治をシニカルに笑う人が考えるほど、デタラメでもなければ汚くもないのだが、それでは彼らの自己満足上 「 不都合 」 なのだろう。


かといって、もちろん 「 完璧 」 でもない。

外交でも内政面でも、なんらかの 「 利害 」 が絡んでいたり、複数の課題を同時に解決できないために、何かを犠牲にしなければならないこともある。

ただ、その多くは一個人にとって 「 どうでもいいさ 」 とまでは言わなくても、本音でいうと 「 大したことじゃない 」 ことが多いはずだ。

むしろ、政治の問題よりも、自分自身がどのような生き方を目指すかということのほうが、ずっと重要で、個人の責任に帰結する問題だといえる。

人間は困難なことにぶつかり、それを打破することによって、打たれ強さや抵抗力を身につけるもので、常に環境のせいにしていては磨かれない。






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