「 お金で非常によい犬を買えても、その犬にしっぽを振らせることは
できない 」
ジョッシュ・ビリングス ( アメリカのユーモア作家 )
Money will buy a pretty good dog, but it won't buy the wag of his tail.
JOSH BILLINGS
昨夜は、久しぶりに 「 かなり 」 飲みすぎてしまった。
そんなわけで、しばらく続いていた 「 連続更新記録 」 も途絶えてしまった。
さて、今夜の 「 冒頭の名言 」 だが、“ 勘のいい人 ” ならお判りのように、堀江 貴文 氏 に捧げたい言葉として引用した。
基本的に、法律を侵さないかぎりは 「 ビジネスに善も悪もない 」 わけだし、彼がやりたいことを自由にやればよいと、私は思っている。
私の周囲では、「 あれは “ ファンド飛ばし ” だろう 」 という見方をする人も多いが、仮にそうだとしても、別に珍しい話でもなく、考えは変わらない。
ちなみに、“ ファンド飛ばし ” というのは、ある企業を安く買い叩いて、価値が上がれば転売、つまり 「 売り抜ける 」 ことである。
それが狙いであっても、別に 「 卑怯 」 でもなんでもない。
また、「 フジテレビ 」 にも 「 ライブドア 」 にも、何の義理もないし、どちらか一方を 「 肩入れ 」 する気は毛頭ない。
個人的な 「 好き嫌い 」 で語っても、どちらの経営者も尊敬できるタイプじゃないし、強いて言えば 「 どちらも負ければいい 」 ぐらいに思っている。
別に、「 他人の不幸を願う 」 わけではないが、たとえば、フジテレビ側には 「 企業が買収される危機を放置していた 」 という重大な過失がある。
相手を 「 卑怯だ 」 と罵る前に、経営者は己の不徳を猛省するべきだ。
仮に、この一件が 「 フジ側の勝利 」 に終わったとしても、経営者は騒動の責任をとって辞任すべきだと思う。
堀江氏については、世間が言うほど 「 切れ者 」 だとは思えない。
むしろ、テレビ出演の態度や発言を見るかぎり、どうにも 「 中途半端 」 な人物という印象が強く、会話や、服装についても “ センス ” を感じない。
あの 「 ふてぶてしさ 」 は演出かと思いきや、どこかで 「 民意 」 を気にしていたり、あまり敵対視されるのも困るような素振りをみせる。
自分が 「 やるかも 」 と言っていた施策をフジが実行した途端に、裁判所へ訴え出るあたりは許せても、それを批判する会見内容がお粗末だ。
自著では 「 金で買えないものはない 」 と公言しながら、本日の会見では 「 企業を支配しても、皆様の “ 心 ” まで支配する気はない 」 などと言う。
この期に及んで 「 心 」 などという情緒的な部分を気にするよりは、あくまでも 「 ビジネスに徹している 」 という態度のほうが、潔く、好感が持てる。
もちろん、そんな 「 弱さ 」 もパフォーマンスの一部だと考えられなくはないが、イメージ戦略としては間違っているような気がする。
彼がよく比較する 「 欧米のやり手 」 がみると、おそらくは馬鹿にするだろうし、私の知る限り、そのような 「 M&A 実行者 」 はいない。
評価できる最大のポイントは 「 大胆さ 」 にあるが、年齢的には、さほど驚くほど若いとも思わない。
むしろ、「 20代前半でホストクラブを経営し大成功している 」 ような青年のほうが、知力、実行力ともに優れているようにも思う。
過去も含めて、彼が 「 投資家 」 として成功している点は認める。
ただ、「 優れた経営者 」 を目指す気があるなら、「 人徳 」 といった部分についても、多少は考える必要があるだろう。
優れた経営者とは、単に資産が多いだけではなく、その人の 「 徳 」 に信頼が集まり、従業員個々の能力が最大限に発揮できる環境をつくれる人だ。
それは従業員の、尊敬する人、信頼する人、そして好意をもった人であり、軽蔑する人、不信感をもっている人、嫌いな人ではあり得ない。
ペットショップを営み、犬を売買するだけなら構わないが、自ら犬を飼うのであれば、せめて 「 しっぽ 」 ぐらいは振ってもらわないと淋しいだろう。
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